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ヘタレ管理人から(7/1)
※>>1≠筆者です
ハルヒ「安価でキョンに告るわよ」 ←今ここ
涼宮ハルヒの選択
涼宮ハルヒの選択2
涼宮ハルヒの選択 ― Endless four days ―
涼宮ハルヒの選択 ― Endless four days ― 完結
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 18:53:19.13 ID:BHxFt0VW0
プロローグ的なもの
僅かな暇も与えまいとひっきりなしに飛び込んでくる非常識的出来事は
容赦なく俺の自由な時間を蹂躙し強奪し、それはもう暴虐の限りを尽くしていたのだが、
その元凶たる我がSOS団団長涼宮ハルヒはというと俺とは真逆のようで、
状況の不可思議性に1マクロの猜疑心も抱くことなく日々を愉しんでいた。
時は金なりと古人は言った。が、それは大きな間違いだ。
何故なら、俺がハルヒに搾取された時間を換金したらそれこそ0が幾つあっても足りないに違いなく、
またハルヒが俺にその分を「何かしらの形」で返してくれることは永劫ありえないだろうからだ。
なーんて長ったらしい口上(主にあいつへの文句)を垂れていた昔の俺。
最近はため息をつく機会がめっきり減った。
それは別に俺が聖人君子の如き強靱かつ柔軟な精神力を手に入れたわけじゃなく、周りの環境の変化によるところが大きい。
宇宙人による異空間転送も、超能力者共による拉致も、未来人と時間を超えたことも、
いつも事件の渦中にいた神様が、俺を振り回していたことも――
今ではもう、遠い昔の記憶だ。
俺は至って平凡な毎日を送っている。
三年の春。俺たちは、受験期を迎えようとしていた。
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 19:01:51.07 ID:BHxFt0VW0
「でさー、今度街の方に新しいカフェオープンするらしいんだけど」
「宿題終わってねえんだ、見せて見せて!」
「じゃあ今日は久々に歌いにいきますか」
HRが終わり、教室が喧噪に包まれる。
俺はそれをぼうっと眺めていた。ハルヒというと授業が終わるやいなや
「ちょっと用事あるから!」
と一言残して教室を飛び出していき、その消息は未だ不明である。
ちょっとニュースのリポーターっぽく言ってみたものの、
ハルヒの失踪など日常茶飯事なので、誰の関心も引くことはできないだろうが。
「さて、と―――」
首の骨をならして立ち上がる。時間はまだ3時過ぎ。
これからどうしようか?
>>38
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 19:05:46.30 ID:uLe3zonzO
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 19:14:34.83 ID:BHxFt0VW0
空白=睡眠という解釈でいく
寝るか。特にすることもないし。
俺は立ち上げた腰をまた椅子に沈ませて、睡眠をとることにした。
受験期に突入した男子高校生が放課後机に突っ伏して寝るのもどうかと思う。
が、昨日のお花見大会での疲れが若干残っていたようで、
俺は至極スムースに夢の世界へと誘われた。
――――
――――――
―――――――――
「……さい……きなさいってば!」
声が聞こえる。耳慣れた、団長様の声。
細く細く目を開けてみれば、憮然とした表情でこちらを見下すハルヒがたっていた。
はは、相当怒ってるなこれは。
俺は目を
1、閉じたまま眠っているフリをした
2、開けて謝った
>>56
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 19:16:08.41 ID:ZeR9wZkz0
おちんちんMAXする
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 19:32:01.33 ID:BHxFt0VW0
と、俺がどう反応しようかと迷っていた時だった。
ドクン、と心拍が跳ね上がり、下腹部に血液が収束していく。
くそ、何故こんな時に俺の愚息は元気MAXになりやがるんだ――!!
言葉による目覚ましをあきらめたのか、俺の横ほおをぺちぺちとしてくるハルヒを意識しないようにして、
なんとか血気だった下半身を鎮めようと集中する。この時点で俺の意識は覚醒度100%な訳だが、
冷静にハルヒと向き合える自信はない。ていうかこの意味不明な状況をハルヒに悟られてみろ。
羞恥で死ぬ自信があるぜ。
「どうしたの? なんかあんた変よ?」
が、ハルヒというと俺の異変に感づき始めたようで、残された余裕はもう僅か。
「……よ、ようハルヒ」
必死に二ヘラ笑いを顔面に貼り付けて、俺は面をあげた。
「……………」
不審者を見つめるような視線。俺の心はもうずたずただが、ひとまずあの異常事態には気づかれていないようで安心する。
「起きたら色々文句言ってやろうと思ってたんだけどね。
もういいわ。帰りましょ。もうこんな時間だし」
ふと教室の時計を見れば針はちょうど6時を指していた。3時間も寝てたのか、俺。
「早くしないと置いてくから。昇降口で待ってるから」
すぐ行く、と返して俺は帰宅準備を進めた。窓の外には、既に夜の帳が降りていた。
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 19:48:11.59 ID:BHxFt0VW0
――――――――――――――――――――――――――――
昇降口には、ハルヒ一人しかいなかった。他の部員に関して尋ねてみると
ぶっきらぼうな口調で「先に帰ったわ」とのこと。
長門と古泉が二人っきりね。美形の超能力者にめらめらと殺意が沸いたが、
ま、あいつがいくら話題を振りまいたところで長門がまともな返答をするとは思えない。
古泉の困惑した表情が目に浮かぶね。いい気味だ。
……えー、誤解なきように断っておくが、これは決して長門に対する恋愛感情故の嫉妬ではなく、
なんと比喩すればいいのか迷うが、つまり娘に対する保護精神みたいなモノと思ってもらえばいい。
「さっきからずっとブツブツ呟いてるけど、端から見てたらものすっごく気持ち悪いわよ」
「なんでもない。忘れてくれ」
そして俺と言えば、結局ハルヒと二人で下校していた。
この辺りは良い感じに外灯が少なく、道を通る車もまばらで雰囲気は満点だ。
がしかし、その雰囲気が役立つのは仲むつまじいカップルに対してだけで、
俺とハルヒにとってはまとわりつくような薄暗さでしかない。
にしても、今日のハルヒはやけに静かだ。
「…………」
「…………」
ハルヒが一方的に喋りまくるのを、飛ぶ口角泡を躱しつつ話の内容を聞き流しつつ相づちを打ってやり過ごすのが
これまでの下校風景だった。そりゃ機嫌悪いときはぶすっと押し黙ってるが、今朝挨拶を交わしたときから
今の今まで、ハルヒは普段通りだったはずなのだが。
ここは
1、俺から話題を振ってみる。
2、黙って歩を進める
>>67
までに多かった方を
長門、みくるなど 全員分のルート攻略は可能 考えて選んでくれ
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 19:51:13.20 ID:ipQNly280
キョンはハルヒを選ぶべき。キョンにはハルヒを幸せにする義務がある。私と言う固体もハルヒたちには幸せになってほしいと望んでいる。
と言うわけで2
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 19:51:23.79 ID:VVLrfLSXO
2
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 19:52:26.92 ID:Cc4X4NaQ0
1かな。
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 20:11:28.44 ID:BHxFt0VW0
口を開きかけて、閉じた。沈黙を破ろうとして意気込んだのはいいが、肝心の話題がなかった。
尤もハルヒが興味を示すような話題を俺が提供できた試しはなく、
「どーでもいいわ。そんなこと」
と一蹴されて、現在同様、沈黙に帰結するに違いないが。
二年前の入学式当日に比べれば、ハルヒは確かに"普通"の女の子に近づいたと言える。
が、根はまだまだ世界の不思議を追い求める爆弾女。
嵐の前の静けさ、というやつなんだろう。いやはや、こうして前もってハルヒの暴発を予知できるとは、
俺も随分と適応したもんだ――
と楽観的思考を並べてみたところで、それ如何に虚構かは俺が一番よく知るところなわけで。
伏せがちな目に、若干引き結ばれた唇。薄闇に浮かんだ色は、元気溌溂なハルヒのそれよりも、くすんで見えた。
その様子は、俺に二年前のハルヒの独白を連想させて、
「なあ、ハルヒ……「ねえキョン。あんたは今、楽しい?」
掛けた言葉は、ハルヒの言葉にかき消された。
今が楽しいか、だって?
「そうだな。刺激がないと感じることもあるが、俺は十分に楽しいと思ってるぜ」
正直に思ったことをいってみる。俺が鈍いことは俺自身が一番よく知ってる。
ハルヒの質問の真意を深読みする必要もないだろう。
「ふーん。そうなの、それならいいんだけど」
ハルヒは意味深な表情で、返事と言うよりは独り言を言うように呟いた。
首を傾げる俺と、また無言状態に逆行したハルヒ。結局分岐路で別れるまで、俺たちは黙ったままだった。
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 20:21:11.53 ID:BHxFt0VW0
見慣れた街並みを通り過ぎ。俺は安全無事に帰宅した。
飛びついてきた妹に淑女の嗜みを諭しつつ、家族との団欒的夕食を終えて、
一日の疲労を洗い落とすようにゆっくりと湯船につかり、ほくほくと湯気を上らせながら自室に籠もる。
春の晩は涼しく、熟睡には申し分のない気温だ。俺は今日は早めに寝ようとベッドに潜り込み、
「キョンくーん、電話だよー」
という妹の呼びかけで、ベッドから身を起こすはめになった。
時刻はもう丁度いい具合になっており、夜更かしをする気がないやつならベッドに潜り込む時間である。
やれやれ。少しはこっちの身のことも考えてほしいもんだ。
「もしもし――」
電話をかけてきたのは
>>75
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 20:32:08.58 ID:XpZHBCRpO
佐々木
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 20:48:38.72 ID:BHxFt0VW0
「やあ、久しぶりだね。僕の推量が正しければ、君は微睡んでいた頃合いだ。
睡眠の邪魔をしてしまったことで君の気分を害してしまったことは謝罪しなければいけないね」
この俺のモノローグとタメをはれるほどに長広舌、そして一人称が「僕」でありながら、
声質は紛れもない女性のモノであるという特徴を踏まえて、相手はまず間違いなく佐々木である。
「はぁ、別に謝らなくてもいいからさ……名前くらい名乗ったらどうなんだ」
分かっていても敢えて聞いてみる。
「――相変わらず底意地が悪いなあ、君は。
やっぱり起こしてしまったことを根に持っているのかい?」
「別に。それで何の用なんだ?」
「いや、特に用事はないんだよ。久々に旧友の声が聞きたくなってね。昔はよくとりとめもない話をしたものだ。
それとも何かな?君は親友の電話を無碍にして布団を被ると言うのかい?」
「いいぜ。雑談でもなんでもしてやるよ。正直、そこまで言うほど眠くなかったしな」
教室で3時間も寝だめしていたことは内緒である。
佐々木は俺の返事を快諾と解釈したのか、「くっくっ」とうれしそうに喉を鳴らして、
「そうそう、君とはまだウッティン博士の提唱したM理論の考察について煮詰めていなかったね――」
ハルヒとはまた別ベクトルにぶっとんだ話題を持ち出して来やがった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
「というわけさ。興味深い話だろう? 僕の知識欲はもうこれまでにないほどそそられてね」
「あー、俺もそう思う」
一時間後。佐々木の脳内源泉は、枯渇することをしらぬかのように話題を噴出し続けていた。いい加減、子機を持つ腕が痛くなってきたぜ。
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 20:53:36.32 ID:BHxFt0VW0
しかし佐々木から電話という事態は結構レアである。
例を挙げれば長門が微笑を零すくらいに(俺の表情判別眼は二年の間に爆発的進化を遂げた)珍しい。
佐々木の話が小休止に入ったところを見計らい、俺からも何か尋ねてみることにした。
「なあ佐々木」
「うん?」
1、もう眠いからまた今度にしようぜ
2、自由記述「 」
>>84
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 21:04:03.96 ID:uLe3zonzO
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:05:10.99 ID:ipQNly280
また空白www
黙りこくるのか?しかし、ホントよく書くよな。感心と言うか尊敬できるよ。
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:19:20.38 ID:BHxFt0VW0
先ほどと同じく空白=睡眠という解釈で
思考が、纏らない。言葉を掻き集めようとしているのに、まるで指から抜け落ちるように
文章が完成しない。不自然に思えるほどの眠気を感じた俺は、なんとか
「おやすみ……」
と子機に投げかけてから、睡魔に屈服した。
『――おやおや――もう寝てしまうのかい?』
とぎれとぎれに、佐々木の声が聞こえる。
話し込むうちに消灯しベッドに寝ころんだ状態になっていたので、
後は切ボタンを押すだけなのだが。睡魔はもう、俺に僅かな身動ぎも許しちゃくれなかった。
『――少し無理を――せていた――だね――』
もし。もし俺があと、数秒起きていられたならば。
普段とは違う佐々木の、
『おやすみ―――キョン』
慈しむように柔らかい女性の声が、聞こえただろう。
――――――――――――――――――――――――――――――――
翌日、目覚めもよかったせいで(そりゃ昨日あれだけ寝たんだから当然か)上機嫌で投稿した俺は、
いつものハイキングコースで谷口と出会った。右肩上がりだったご機嫌グラフは、現在凋落を記録している。
あー、朝から面倒なやつと出会っちまった。俺もつくづく運がない。
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:20:33.32 ID:ipQNly280
また寝るのかwwww
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:20:36.85 ID:fX61220j0
なぁと自分から言って黙るとかなw
ここは書いてる人にしてみりゃ腕の見せ所であり、読む側からしたらwktkなとこだ
98 名前:沈黙なら記入してほしい この話の中では「空白=睡眠」[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:37:54.43 ID:BHxFt0VW0
「ようキョン。機嫌よさそうだな。いいことでもあったのか?」
お前の目は節穴か、なーんてありきたりな科白は胸にしまっておく。
「別に朝から何もねえよ。まあ昨日はそれなりに気分は良かったけどさ」
昨夜の電話を思い出す。朝目覚めた時に脇に転がっていた子機を見て、
勝手に寝てしまったことを後悔していたが、なんとなく、佐々木は怒っていないような気がしていた。
それにしても久しぶだったな。しょっちゅうは願い下げだが、たまにならああいう交流も悪くはない、
「痛って、何すんだいきなり」
後ろから羽交い締めにされる俺。犯人は言わずもがな、アホの谷口だ。谷口は俺から離れるとふふんとそっぽを向き、
「別に」
俺のモノ真似をしているつもりなのだろうか。あのな、俺はそんな仏頂面してない。もっと突き放すようなクールさをだな。
「お前朝からのほほんとしすぎ。なんかさ、お前最近、どっか抜けてるような気がするんだよなー」
「失礼なやつだな。朝は誰でも血圧低いんだよ」
俺は谷口の戯れ言を適当にあしらって、徒歩に専念することにした。
お前はそこでいつまでも俺のモノ真似してるがいいさ。
「うぉ、待てって。親友おいてくとか冗談きついって」
今から思えば。谷口の言葉は戯言でも虚言でもなく、見事にそのときの状況を穿っていた。
誰もが気づくような、違和感。異変。異常。
ただ、その時の俺があまりに緊張感を失っていて、目を逸らしていて、気づくまいとしていただけのこと。
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:47:49.35 ID:BHxFt0VW0
さてHR10分前というベストタイムに教室に着いた俺は、
登校中に考案したHR前の雑談用話題のどれからハルヒにぶつけてみようかと思惑を巡らせて、
「キョーンー……なんであたしのメール無視したのよ!」
用意した話題すべてが水泡と帰したのを悟った。
いやー、あの、ほら、ハルヒ。まずは冷静になろう。激昂した状態で議論なんてできるわけ――
「うるさい。ほら、ちゃんと説明しなさい。聞いたげるわ。ただし……」
「ただし……?」
獅子に睨まれたドブネズミのような心境で復唱する。
「嘘ついたら殺すわよ」
昨日の怠慢(帰宅してグダグダ→電話→即就寝)がこんなところで俺の精神をすり減らすことになるとはね。
流石に丸半日メールを無視されたらハルヒも怒るよな。おそらく、いや間違いなく俺の携帯のメールボックスは
20件分ほどハルヒの未開封メールで占拠されているに違いない。
ここは――
1、いいわけする(高度な)
2、いいわけする(低レベルな)
3、正直に昨夜のことを話す
>>110までまでに一番多かったのをとる
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:48:44.96 ID:ipQNly280
懸命だな。
では、キョンらしく1で。・・・いや、3かな?
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:49:18.81 ID:hN8nwEG8O
3
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:49:38.78 ID:PThGRXRjO
1
執筆スピード早すぎるだろ常考
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:50:57.94 ID:fX61220j0
3かな
キョンなら素直に話すんじゃないだろうか
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:51:20.32 ID:iMAbem8ZO
1
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:52:14.09 ID:ipQNly280
うかつにぺらぺら話してハルヒの機嫌を損ねるのがキョンと言う生き物だ。
・・・が、嘘をつくよりはダメージは軽減されるだろうな。
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:53:06.09 ID:ShWwqgNqO
3
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:08:18.36 ID:BHxFt0VW0
下手に嘘をつくのはよくない。昔の偉い人は言いました。
一度嘘をつけば、その嘘がばれないようにするために嘘を重ねなくてはならないと。
ま、そんな一般論はともかく、教室の張り詰めた空気は刻一刻と息苦しくなっているし、
『さっさと宥めろよキョン』
『早くしないと涼宮さん切れちゃうじゃない』
クラスメイトからの無言の圧力に俺は圧死寸前だ。言い訳を考えている時間なんて一秒もない。
俺はありのままの事実を述べることにした。哀しいかな、これがSOS団平団員の使命なのである。
「――――というわけだ。ま、昨日は忙しかったんだよ」
ハルヒはしばらく俺の話に静かに耳を傾けていたが、「佐々木」の名前が出た辺りから
ゆっくりと表情をゆがませはじめ、終には怒気全開の微笑というなんとも複雑な表情を浮かべてこうのたまった。
「あ、あらそうだったの。それじゃ、し、仕方ないわよね。
何しろ大事な親友佐々木さんからの電話だもんね」
「ハルヒ……無粋な質問かもしれないが、一応聞いておく。怒ってるか?」
数瞬の間。
「……あたしが怒ってると思う?」
「いいえ思いません」
俺は機械仕掛けの人形のように体を前方方向にロールさせることを余儀なくされて、
結局HR前の雑談は叶わず、いそいそと授業に備えることにした。
午前の授業中、ずっと背中にシャープペンシル突きが浴びせかけられていたことは、言うまでもないだろう。
118 名前:書き忘れてた 「二日目」[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:15:28.69 ID:BHxFt0VW0
滞りなくHRが終了し、放課後が訪れる。
今日も授業は早めに終わり、まだ時間は3時を少し回ったくらいだ。
受験生ってのはいいね。勿論のこと、俺にこの放課後を勉強に回す気は毛頭もないんだが。
「昨日はあたしがいないからさぼったみたいだけど、今日はそうはいかないわよ」
「分かってるって。あ、ちょっとばかし片すから、時間かかるかもしれん。
先に行っててもいいぞ」
「その手には乗らないわ。見張っとく」
俺の信用も奈落に落ちたか。まあいい。見つめられているというのは落ち着かないが、
朝の分も何かはなしてみるか。
1、なんで昨日元気なかったんだ?
2、朝のこと、ほんとに怒ってないのか?
3、昨日の終業前、教室抜け出して何処行ってたんだよ?
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:16:51.83 ID:BHxFt0VW0
>>125までに多かったの
ちょっと風呂はいるから次のレスは遅れるやもしれん
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:18:30.37 ID:iMAbem8ZO
3
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:19:29.73 ID:fX61220j0
どれも興味深い3択だな
しかし話の流れ的には3が一番だろう
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:20:26.84 ID:r8swOcWJ0
4 ここでいきなりフラグブレイカー鶴屋さん登場
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:20:38.51 ID:qvhkx5OOO
ここは1で
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:20:46.54 ID:shgFtu60O
3!3!
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:20:47.33 ID:iY/MTkxC0
まさかココまで伸びるとは
1
130 名前:二日目 午後[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:38:41.24 ID:BHxFt0VW0
「昨日の終業前、教室抜け出して何処行ってたんだよ?」
胸の中で燻っていた疑問を、片手間に聞いてみる。
だん、と大きく椅子を引いて、毅然とした態度で教室を抜け出していったハルヒは、
何かに突き動かされているような感じだった。
「ああ、あれねー……」
ハルヒは逡巡するように語尾を伸ばしてから、
「大したことじゃないわよ」
抑揚のない、静謐の声で"あんたとは関係ない"と言った。
それはまるで、ハルヒではない、別人が話しているような酷薄さで。
「ハル………ヒ………?」
鞄をのぞき込んでいた顔を上げる。
俺の視界で、こちらの作業を逐一観察している少女は――やはり、ハルヒだった。
同時にがやがやとした喧噪が、今更のように耳朶を震わせる。
「もう、何時までかかってんのよ。古泉くんと有希、きっともう待ってるわよ?」
「悪い悪い。今終わった」
連れだって文芸部室に向かう。横には昨日の静けさが嘘のように明るいハルヒがいて。
俺の中に生まれた懐疑は、自然となりを潜めた。
135 名前:二日目 午後 部室[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:52:26.15 ID:BHxFt0VW0
言っておくと、一応本筋のストーリー(若干シリアス)を想定してて、
そのストーリーの終盤で告白があるから、まだしばらく告白はないよ 愉しみにしてる人には悪いけど
申し訳程度にノックして、
「入るわよー」
恒例の爆発音と共に、ハルヒが文芸部室のドアを蹴り開ける。
よもや文芸部室のドアは木製なんかではなく、オリハルコンか何かでできているのではないかと
首を捻りつつパイプ椅子を引いた俺に、湯飲みが差し出された。
「どうぞ」
清冽な水を連想させる透き通った声。ありがとな、長門。
「かまわない」
朝比奈さんが卒業してからというものの、SOS団部室のメイドは、専ら長門に一任されている。
ちなみにあのメイド服などの衣装は現在大切に保管されており、残念ながら長門は制服のままだ。
ま、長門にはメイド服よりも、もっと似合う衣装があるからいいんだけどさ。
ちなみにときたま古泉がお茶煎れを担当しているが、俺はその度に「今日は来なければ良かった」と思っている。
閑話休題。
「昨日は無断欠勤。今日は重役出勤ですか」
「うるせえ。こっちもいろいろあるんだよ。いろいろ」
右手で口元を押さえつつ左手に指導書を持ち、眼下に広がる盤面を睥睨する古泉が話しかけてきた。
このままじゃ将棋につきあわされて一日が終わるのは目に見えている。
俺は――
>>150
自由記述「 」
今度こそ風呂いってくる
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 23:06:54.27 ID:ZeR9wZkz0
ksk
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 23:07:02.83 ID:nnF+RgbO0
ksk
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 23:07:34.71 ID:W90Negtd0
風呂入ってくるんだろ?kskしてやんなw
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 23:09:44.49 ID:ZeR9wZkz0
チン毛MAXもっさりビューティー、
股間にアジエンス使ってんだぜwwwセレブっしょwww
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 23:11:06.09 ID:kBNFE/D5O
これでシリアス書けたら>>1は本物
無視したらゴミ
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 23:47:29.10 ID:+r21G71FO
ちん毛はハードル高杉だろww
せっかくの良スレを追い込むなw
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 23:59:20.39 ID:BHxFt0VW0
古泉に勝負を申し込まれるのを覚悟しつつ、古泉の詰め将棋の行く末を見守ることにした。
本来ならば今日課題として出されたレポートを仕上げるなり、本棚から本を拝借して読書に勤しむ方が
余程建設的なのだが、まあぼんやりとしている時間も生きていくには必要不可欠だろう、と勝手に理由づけてみる。
「ふむ……これは興味深い」
呻吟している。あのデフォルトが余裕綽々の古泉が、片手の本を凝視しながら呻いている。
興味深いってことは、回答の差し手が見事すぎるってことなのか?
「僕も一度はこういう体験をしてみたいものです」
独り言は続く。たまりかねた俺は、慎重に席を立って古泉の後ろに回り込んだ。
古泉は魅入っているのか、こちらに気づいたそぶりは見せない。
何だ。何が古泉を感嘆させている?
「―――!!」
まず一目で分かったのが、古泉が手にしているのが将棋の指導書でも何でもなく、週間系の薄っぺらい雑誌ということだった。
だが、俺の驚愕は見開きのページに掲載された写真に集約される。
もしゃもしゃの縮れ毛が、これでもかと言うほどに泡立ち白泡の固まりと化していた。
横には「巷で噂のアジ○ンス! 高級感溢れるコイツで、毎日洗ってセレブ気分だぜ!」という文字がデカデカと踊っている。
「これは……間違いなくチン毛MAXもっさりビューティー……しかもアジエンスで丸洗い……セレブ…すぎる……」
言い表しようのない虚脱感が俺を包んでいた。
古泉がこんなものを読んでいること以上に、この発想にたどり着けなかった自信への失望が――
「いやぁ、アフロをアジエ○スで丸洗い。いいですね。あなたも読んでみますか?
僕が定期購読している髪型専門誌なんですが、今月はアフロ特集でしてね」
これが限界
174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:03:42.72 ID:yVFYq6pL0
これがどう影響するのか楽しみだと言うわけでwktk
175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:03:47.02 ID:a5TErtSWO
君は頑張ったんだ
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:05:20.53 ID:RVGM/Grf0
所定位置のパイプ椅子に戻り、お茶を一口飲んで古泉と真正面から向き合い
「誰にでも間違いはあるよな」
「ええ、人間誰しも、早とちりしてしまうことは多々あると僕は思っていますが」
「ありがとう、お前はとてもいいやつだ」
共通認識に達したところで、落ち着きを取り戻した。
さて、
1、もうそろそろ部活が終わる時間だ
2、誰かに話しかけよう 名前自由記入(ただし部室内にいる人間のみ)
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:07:01.66 ID:RVGM/Grf0
>>181
までに多かった方
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:07:10.15 ID:+XO7UC290
自分に語りかける
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:08:40.81 ID:PVhY/F4e0
ハルヒ
186 名前:ハルヒ+(自分に語りかける=モノローグ)[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:27:39.70 ID:RVGM/Grf0
落ち着いたところで、部室全体を軽く見渡している。
長門はメイド仕事を淡々とこなした後定位置に座って本の虫になっていて、
ハルヒはカタカタと軽快にタイピング音を響かせていた。
何時も通り。朝比奈さんが欠けたこと以外は、一年前と変わらない平和な光景がある。
ハルヒは佐々木たちとの一騒動の後、めっきり閉鎖空間を発生させなくなった。
涼宮ハルヒの精神分析医と自負する古泉医師から詳細は聞かされていないので、
直接的な理由は俺の知るところではない。
だが、閉鎖空間が発生しなくなったことは事実で、古泉がそれに駆り出されることがなくなったのも、また事実。
騒動から一ヶ月した辺りに、古泉がぽつりと
『いざ閉鎖空間が発生しなくなると、寂しいものですね。3年前は、毎日のように鳴り響く携帯が煩わしくて仕方がなかったのに」
と漏らしていたが、本心は現状に安堵しているはずだ。
そして、衝突後硬直状態にあった天蓋領域と情報統合思念体も今では調停らしきものを結んだらしく(長門談)
長門は涼宮ハルヒの観察役として、俺たちと時間を共にしている。
あれから、半年近くが過ぎた。未来的宇宙的超能力的出来事が、一つも起こらないままに――
だが、依然ハルヒが神様的能力を保持していることに変わりはない。
ただ行使していないだけ。でも「行使しないこと」がどれだけ難しいかは、一番近くにいた俺が、一番よく知っている。
その精神的な成長は、素直に褒めてやるべきだろう。
「さっきからずっとディスプレイ眺めて、何してるんだ?」
「ふふー、秘密よ、ひ、み、つ。完成したら見せてあげるけど今はダメ」
後ろからのぞき込んだ俺に、悪戯っぽく舌を出して画面を覆うハルヒ。
ま、大方HPのリニューアルだろうし、ここは一つ、先達としてアドバイスでもしてやるとしよう。
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:45:28.01 ID:RVGM/Grf0
ハルヒが犯していそうな単純ミスを、思いつく限り列挙していく。
勿論それは俺が一度突き当たった問題であって、俺にホームページ作成の才能があるわけではない。
「な、何バカなこといってんのよ。
あたしがそんなミスするわけないじゃない。
あたしのプログラムは完璧よ――あ」
ふっ。勢いに乗って喋りすぎたな。ともあれ、これでハルヒがHPをいじっていることは明白になった。
「見せてみろ。俺が荒直ししてやるから」
しぶしぶといった風にキーボードを明け渡すハルヒに、変にいじったりしない、と約束して、
俺はソースコードの修正を開始した。間違っている部分を、一つ一つ丁寧に説明してやる。
「おいおい、スペル間違ってるじゃねえか」
「煩いわね! これでも頑張ったんだから」
結局、最後まで修正してやることになってしまった。
「ふぅ、こんなもんか。後はハルヒがやるんだぞ」
「分かってるわよ………」
だがしかし。ハルヒに教え事をするのも悪くはない。
万能のこいつにちょっとした優越感を味わえる上に、
「………ありがと」
滅多に聞くことのできない、お礼を賜ることができるのだ。
報酬なんてそれで十分さ。教授した疲れも妥当だと言えよう。
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:57:56.77 ID:RVGM/Grf0
パタンという音が響く。長門が小さな手に似合わぬハードカバーを携えて、
「……下校の時間」
抑揚のない、しかしよく通る声で下校宣言をした。
長門の口数は、日に日に、目に見えないような遅々とした速度ではあるものの、
確実に増えている。この下校宣言も、その成果と言えるだろう。
――――――――――――――――――――――――――――――――
「それでは、さよならですね」
「………また明日」
分岐路にさしかかるごとに、一緒に歩いていた影が減っていく。
「じゃねー。寄り道しないで帰りなさいよー」
お前は俺のお袋か、とつっこみたくなって、自制した。
代わりに、じゃあな、と右手を軽く振ってやる。
暗褐色の夕陽を背に、ハルヒの姿が小さくなっていく。
トントン
その時だった。肩の振動に振り返れば、そこには
1、別れたはずの古泉がたっていた
2、橘京子がたっていた
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:59:10.92 ID:RVGM/Grf0
>>200までに多かった方
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:59:32.39 ID:DVpbTWFw0
2
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 00:59:49.99 ID:mteKImFg0
古泉
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 01:00:18.62 ID:+XO7UC290
古泉
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 01:00:27.50 ID:DL3rKH250
1で。 鶴屋さんでないの?
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 01:01:02.81 ID:eeE3VnsXO
1
なんで安価小説でこんなにクォリティ高いんだw
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 01:02:05.30 ID:RVGM/Grf0
古泉把握
>>199
安価次第で出る
203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 01:05:14.73 ID:QxLAgOL5O
wktk
211 名前:まだまだ続くから告白期待の人にはごめんね[] 投稿日:2007/12/06(木) 01:23:27.62 ID:RVGM/Grf0
ついさっき別れたはずの古泉が、当たり前のように佇んでいた。
「うわっ、なんでお前がここにいるんだよ!」
飛び退く俺と、ニコリとスマイルを浮かべる古泉。
「驚かせてしまってすみません。どうしてもあなたと二人で話がしたかったものですから」
芝居がかった口調で語る古泉は、斜陽でシャープな顔立ちとスラリとした体躯が浮かび上がることも加え、
まるで俳優のようだ。ま、実際は本人に無断で一般市民をストーキングする変態野郎なんだが。
「電話じゃ駄目だったのか。文明の利器は利用しなくちゃ意味がないんだぜ」
「いえ、直接でないと意味がないのです。何しろ、彼女に関係することですから」
一瞬だけ。古泉の能面から、アルカイックスマイルが剥がれた気がした。俺は緩んでいた気を若干引き締めて、
「ふうん、ハルヒ絡みね。久しぶりじゃねえか。もう半年になるのか?」
「ええ、そうですね。勿論水面下では例の一件の事後処理が成されていましたが、
彼女と、それを取り巻く人間、つまり私たちが共通の問題に直面するのは、約半年ぶりといえます」
「立ち話もなんだし、場所、移さないか」
「近くに行きつけの喫茶店があります。静かで密談には最適かと」
古泉に案内されるがままに、とっぷりと日の暮れた街並みを歩いていく。
悠々と歩を進める背中を追いながら、俺は古泉の言葉に、どうしようもない不安を抱いていることを自覚していた。
どうしてだ? 半年前から何も変わらず、安寧を保ち続けた俺たちが、何故?
SOS団の誰もが、充足した毎日を送っていると信じていた。それをとりまく環境も、人々も、変わらなかったのに、どうして―――
続きは明日の夕方あたりから
残ってたらの話だけど
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 01:24:18.10 ID:SwmbnCbq0
乙だぜ保守
250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 06:31:16.38 ID:LtWLM3u0O
ほ
266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 11:28:01.83 ID:q8jsPyQPO
保守
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 11:43:48.43 ID:VIIQB0t9O
涼
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 11:53:20.29 ID:vv+3Ft0LO
風
273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 13:23:16.55 ID:RVGM/Grf0
今暇だし簡易説明してみる
安価は基本的に選択式と自由記入式の二つ。
選択式
ex) 古泉がゲームに誘ってきた。俺は、
1、暇だしつきあう
2、今日は気乗りしない
※選択できる数は場合によって変わる。大体2つでたまに3つ
自由記入式
ex1) 電話がかかってきた。こんな時間に誰だろう?
名前自由記入「 」
ex2) 今日は部活は休みらしい。特に放課後の予定はない。俺は、
行動自由記入「 」
話の流れを変える度合いなら自由記入の方が大きいが、
ルート確定したら選択式のが重要になる。
本筋のストーリーは考えてあるけど、まだまだ風呂敷は広げ始めたばかり。
特定のキャラを出したければ、自由記入を狙ってほしい。
それじゃ後ほど
282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 15:14:34.83 ID:mQOEkOF2O
心構えというか、姿勢を聞きたい。
このスレ内で完結させるつもりなのか、
パート化してだらだら続けるつもりなのか。
それによってこっちの保守具合が変わってくるし
285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 15:23:51.45 ID:RVGM/Grf0
>>282
できるだけこのスレで完結させたい
実際には今のペースじゃ難しそうだけど
そろそろ書き始めるわ
286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 15:35:24.20 ID:S4eVYlWA0
wktk
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 16:06:36.80 ID:RVGM/Grf0
注文したコーヒーが運ばれてくるまで、古泉は本題については緘黙したままだった。
微笑を浮かべたまま、取り留めもない話(それでも谷口トークよりは数倍マシだ)を投げかけてくる。
喫茶店に付くまでの足取りからするに、せっぱ詰まった状況でないことは理解していたが――悠長すぎないか、おまえ。
「いえ、決して現況を楽観視しているわけではありませんよ。
事は急を要する段階ではありません。それに恐らく勘違いしているようですから断っておきますが、
今回お話がしたかったのは、我々機関の不手際故の事後処理についてではありません」
ハルヒに関する話題において古泉は嘘をつかない。虚飾もしない。
だから、俺はその言葉を聞いて僅かながらに安堵していた。それを悟られないようにして、本題に入る。
「それで……俺たちが半年ぶりに直面した問題ってのはどういった類のものなんだ?」
少なくとも俺には、あいつとの関係に罅を入れた憶えは微塵もないぜ」
自分が早口になっているのが分かる。しかしそんな俺とは対照的に古泉は上品な仕草でコーヒーに口を付けてから、
「落ち着いてください。まずは僕の話を聞いていただきましょうか。閉鎖空間の発生原理を、あなたは憶えていますか?」
愚問だな。忘れてる方がどうかしてる。
ハルヒの機嫌が悪くなったとき、自分の思い通りに行かなくなったときに閉鎖空間は発生する。
「ご名答です。では、昨年の春の一件の後、閉鎖空間の発生率が零に等しくなったのは何故でしょう?」
「それは……あいつが精神的に成長したからじゃないのか」
この世の中のつまらなさを理解した上で、そこに小さな愉しみを見つける。
そんな"当たり前"のことを、ハルヒがようやく受け入れたからじゃなかったのか。
古泉は過去を反芻するかのように、目を細める。
「ええ、そう考えるのが合理的です。機関の見解も同じでしたよ。
閉鎖空間の修正作用が発見されるまでは、ね」
291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 16:37:15.22 ID:RVGM/Grf0
修正、作用……? 新出単語に戸惑う俺。数学に比べりゃ現国の成績は良かったんだが。
「破壊されることだけを目的とした閉鎖空間が、何を修正するっていうんだ」
「誤謬がありましたね。修正、というよりは自己修復と言った方いいでしょうか。
彼女は閉鎖空間を発生させているわけじゃない。
発生しようとしている閉鎖空間を押しとどめているのです。勿論のこと、識域下でですが」
閉鎖空間は発生する前に封じ込められている。だから表面上はハルヒの精神は安定している。要はそういうことか?
「ええ」
古泉はコーヒーに視線を落としたまま、あっさりと同意した。
だが、そう簡単に頷いてもらっても困る。お前の言っていることが正しければ、
「ハルヒは毎日を楽しく思っていない、という結論に至るんだが」
ハルヒが毎日に我慢していたとは思えなかった。
周囲への物腰が柔らかくなったことと、行動に冷静さが伴うようになったこと以外は、出会ったときから何も変わっちゃいない。
100Wの笑顔も健在だしな。
「それは極論ですよ。落ち着いてください。
閉鎖空間の発生規模は4年前に比べれば月と太陽ほどの違いがありますし、
彼女が叶えられない欲望――宇宙人に出会いたいなど――を抑圧するのに、ストレスは付随していません」
「なら、何故閉鎖空間が瞬間的に消滅するとはいえ、発生するんだよ」
間髪入れず質問を返した俺に、古泉は苦笑しつつこういった。
「それが分からないからこそ、あなたにお話を伺いたかったのです」
……ははあ、そういう訳か。二年前から相変わらずのその問題丸投げ姿勢には、呆れを通り越して感服するね。
293 名前:二日目 夜 喫茶店[] 投稿日:2007/12/06(木) 16:44:42.07 ID:RVGM/Grf0
「まあまあそう仰らずに。彼女と心理的な距離が一番近いのはあなたです。
あなたの視点から見て、何か気づいたことがあれば教えていただきたいのですが」
俺は数刻前の古泉と同様、グラスに視線を落とした。
どうやら無意識の内に飲み干していたようで、溶けかけの氷が積み上がっている。
ハルヒについて心当たり、か。
そういや―――
1、今朝はメールのことでこってり絞られたっけ
2、昨夜の帰り道で、「今が楽しい?」なんて聞かれたな
3、別に心当たりはないな
>>298までに多かったので
294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 16:45:12.01 ID:5lIYIJ/t0
2
295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 16:46:17.16 ID:XHwaLHLd0
1
296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 16:47:31.88 ID:eeE3VnsXO
ここは2だろ
297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 16:50:10.65 ID:+XO7UC290
2
298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 16:50:28.85 ID:WLxbJ9UG0
まあ2だな
302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 17:26:53.74 ID:RVGM/Grf0
「昨日の夜、あいつと一緒に帰ったときのことなんだが……」
俺は心に小さく巣くっていた疑問を、打ち明けてみることにした。
やけに元気がなかったハルヒ。妙に居心地が悪くなって、声を掛けようとしたときに、
「今が楽しい?」なんて抽象的な質問をされたんだっけ。
「それで―――あなたはどう答えたのです?」
ふと視線を上げた先。古泉はいつになく真剣な面持ちで、話の続きに耳を傾けていた。
こんなに眼光が鋭い古泉を見るのは久方ぶりだ。
昨夜の会話には、何か重要な意味が込められていたのかもしれない。
「嘘偽りなく答えたよ。
刺激がちょっと足りないと思うことはあるが楽しい、ってな……ってどうしたんだよ、古泉」
蒼い眼光が一層強くなる。それは長門の視線のように無感情で、その実俺を咎めていた。
しかし瞬きした直後にはいつもの細目に戻っており、表情から、ましてや視線からなど、微々たる負の感情もくみ取れない。
古泉はそれからしばし沈思黙考した後、
「それでは――二つ目にして最後の質問です。あなたにとって、彼女とはなんですか?」
シリアスな雰囲気を一転させる、とんでもない質問をしてきやがった。
コーヒーを飲み干しておいて良かった。もし口に含んでいたら、古泉の微笑フェイスがコーヒー塗れになっていただろうからな。
「き、急にそんなこと聞かれても返答に困る」
どもる俺。我ながら情けないほどの耐性のなさだ。
だが、勝手に焦っている俺をよそに、古泉は大真面目な顔で復唱した。
「あなたにとって彼女は、神ですか。友人ですか。それとも―――特別な存在ですか」
304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 17:41:46.18 ID:RVGM/Grf0
俺はあいつとの距離を測ることを、無意識の内に避けていた。
世界を思うがままに書き換えられる、神の如き力を持った少女。
俺はそいつと出会ってからというものの、今の今までずっと共に毎日を過ごしてきた。
それは何故だ。神のご機嫌をとらなければ世界が破綻するから?
済し崩し的に友人関係という既成事実が完成したから?
それとも―――備わった能力なんて関係なく、俺にとって掛け替えのない、大切な存在だから?
カラン。小気味よい音とともに、グラスの氷が瓦解する。
「古泉、俺は――――」
1、あいつは神で、俺はただ、そいつに近くにいることを許された凡人だと思ってる。
2、最初は鬱陶しかったが、今じゃ俺を愉しませてくれる良い友人だよ
3、俺はいつのまにか、あいつなしじゃ毎日を楽しめなくなっちまった。だから、掛け替えのない、大切な存在だ。
※ルート分岐 ハルヒルート(まあこれが一番ノーマル)or他の人
>>324 までに多かったので決めます
一度ルート決まったら、選択ミス重なればBADEND行き
305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 17:44:00.70 ID:eeE3VnsXO
3
なんかマジでノベルゲーやってるみたいだ
306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 17:52:17.18 ID:P5irAd6D0
今追いついた
ここは3だろ
307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 17:52:27.28 ID:S9yL8A9z0
3
308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 17:53:15.24 ID:oKXfilSj0
3!なんといっても3!
309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 17:57:20.31 ID:HTqoqBiEO
お前らハルヒ好きだな〜
3
310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 17:57:25.95 ID:5lIYIJ/t0
最初はヒロイン攻略でしょ
ってことで3
312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 17:59:47.45 ID:L3S5RWlP0
3
313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 18:04:03.81 ID:4a/tHXrN0
3だな
316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 18:17:14.66 ID:/YKtWrRnO
3
317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 18:17:30.58 ID:RVGM/Grf0
圧倒多数によりハルヒルート決定
まあ最初はメインヒロイン攻略だよな
飯食ってくる 7時くらいに戻ってくるぜ
327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 18:43:53.22 ID:WLxbJ9UG0
ほ
328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 18:50:58.38 ID:WLxbJ9UG0
ほ
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 19:14:39.78 ID:RVGM/Grf0
「古泉、俺はさ――――」
第一印象は最悪だった。SOS団なんて珍妙な組織に引っ張り込まれ時なんか、
どれだけHR前に話しかけたことを後悔したか知れない。
「いつのまにか――――」
だが、悔悟心は消えていった。SOS団には俺が子供の時に夢見ていた幻想が、現実化していた。
超能力者、未来人、宇宙人、ひいては神様にまで振り回されて。
いやいや引きずられていたはずの俺は、いつしか、自らの意志で関わりを持つようになった。
「いや、ほんとにいつのまにこんな風になっちまったのかわかんねーんだけど―――」
中庸平凡といった言葉が似合う俺を、こっち側に無理矢理引き込んだのはあいつだ。
でも、俺にフツーに暮らすよりもずっと充実した日々を贈ってくれているのもあいつだ。
認めるのは悔しいが、
「あいつなしじゃ毎日が楽しくないんだよ――――」
そして次に言うことは、さっきよりも赤面必至なんだが……
摩訶不思議体験はハルヒの神様パワーだとしても、そのパワーの持ち主に対する気持ちは
掛け値なしの、純粋な気持ちなわけで……まあ、要するに
「要するに、あいつは孤高の神様でもただの友人でもない、特別な存在って事だ」
「…………」
うわー、いっちまった。こんな芝居じみた科白は古泉の専売特許だってのに。
古泉は自分から質問してきた割には、黙ったままで、目を閉じて考え事をしている。
俺はといえばあんなことを口走ってしまった後悔の念でいっぱいで、
もうまもなく脳内で脳内人格による"大反省会"が開かれようとしていた。
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 19:43:54.88 ID:RVGM/Grf0
「ふふ……どうやら僕は、あなたを見くびりすぎていたようですね」
しかし議長が議員のカウントを始めたところで、反省会は頓挫する。
「あなたの意志は十分に伝わりました。これで僕も、あなたにヒントをあげることができます」
瞑目から覚めた古泉は、意味ありげな笑みと共に、そう宣った。……ヒント?
「ええ、涼宮さんを葛藤から救い出すためのヒントです」
と、ここで俺はある矛盾が生じることに気づいた。ちょっと待て。
出題する側は答えが分かっていなきゃ、ヒントなんて余裕かます以前に出題できないはずだ。
「答えならとっくに分かりますよ。
客観的な視点とは、主観者よりも多彩な推論が立てられるのです。
先ほどの質疑応答で、僕は僕の仮定論に、確かな確証を持ちました」
「ほう。ならご託はいい。さっさと解決方法を言え」
俺なりに精一杯強面をつくって、超能力野郎を脅迫する。だが。
「あなたが自発的に理解しない限り、意味はありません。それは僕の強制になってしまう」
お馴染みのポーズをとったまま、古泉は続ける。
「時間的な余裕はあるとしても、だ。もし俺が何時までたっても気づけなかったらどうするつもりなんだよ」
「その心配はありえませんね。彼女の生成された瞬間消滅する閉鎖空間は、
機関の戦闘員が侵入するのがやっとなくらい矮小なものです。放置しても、現界にはなんら影響はありません」
「騙してたのかよ。一人で焦っていた俺は、なんだったんだ?」
「おや、僕は一言もタイムリミットがあるとは言っていませんが。
それに――彼女の中に蟠りがあると知った今、あなたにそんな縛りは意味がないのではありませんか?」
340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 19:59:28.28 ID:RVGM/Grf0
「ぐ……」
痛いところをついてきやがる。だが、先ほど「ハルヒは俺にとって大切な存在だー」と豪語した俺に、
上手い返しは見あたらない。
「じゃあヒントでいい。教えてくれ」
「まあヒントというわけでもありませんが。
彼女の行動の一つ一つに、目を向けてあげて下さい」
「は……?」
あまりに大雑把なヒントに、拍子抜けする。
「そして、あなたと出会った当初の彼女と、どう変わったのか。それをもう一度再確認してみてください」
「そんな適当なことでいいのか」
「ええ、構いません。十分です」
………。それきり喋ろうとせずにこちらをニコニコと見つめる古泉に、俺は1分間だけ付き合って、
「あー、俺、帰るわ」
コーヒー代を置いて席を立った。不完全燃焼感が拭えないが、もう話すことは何も残っていない。
もし俺が佐々木なら、知的トークで深夜まで盛り上がれるんだろうけどな。
「じゃあな」
新しいコーヒーを注文した古泉を捨て置いて、帰路に着く。春先だというのに、夜風は秋風のように冷ややかだ。
ふと空を見上げれば。パチパチと音を鳴らして切れかけている、外灯があった。
347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 20:31:25.17 ID:RVGM/Grf0
――――――――――――――――――――――
「ふぅ」
二杯目のモカを一口。長広舌の所為で乾燥した口内が、温かい味で満たされていく。
美味しい。素直にそう思える味だ。まあ、それでも昨年卒業した、朝比奈さんのそれには遠く及ばないのだけれど。
必要なファクターは、元より出揃っていた。
後は、そう――不器用な彼女と、鈍感な彼が如何に誤解なく歩み寄れるか。
相互理解さえしてしまえば、後は済し崩し的に事は進む。僕の補助は無用になる。
もう、表面的に僕ができるのは静観だけとなった。例えイレギュラー因子が登場しても、僕に手出しをする資格はない。
まあ、彼は自分の気持ちには正直な人だから、無用の心配だろうけど。
カラン。残ったモカは四分の一ほど。
それを飲む間にIfを考えてみることにした。僕は子供の頃から仮定論が好きだ。
もし彼が彼女の蟠りを重要視していなければ、僕はどういった反応を返していただろう。
それは明確な答えを貰った今では、仮定が難しい。
けど一つだけ分かることがある。例え返事が快いものでなかったとしても
―――僕はSOS団の一員として、彼らの仲を取り持つよう、努力したのではないかと思う。
摩擦することのないすれ違いを傍観するのは、僕にはあまりにも辛すぎるから。
――――――――――――――――――――――――――――――
遅くなったことに関して、家族の反応は様々だ。
「連絡しなさいよ」と小言を漏らす親。俺が帰ってきたことにも気付かずに爆睡しているシャミセン。
そして妹はというと、
「ただい「キョンくんおかえりー!!」
348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 20:36:43.13 ID:RVGM/Grf0
妹よ。俺はときどき、お前が何歳か分からなくなる。
さて。俺は風呂に入ったあと、居間でTVを鑑賞している。
だがどれもこれもつまらない番組ばかりで、チャンネルが定まらない。
ここは――
1、メールのチェックでもするか。昨日はそれを怠って災難にあったわけだし。
2、古泉の話について俺なりに考えてみよう。
3、久々に妹と遊んでやるか。
>>352までに多かったの
350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 20:37:54.29 ID:+Nu3vrWmO
3
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 20:38:04.28 ID:eeE3VnsXO
文才があふれてますね
2
352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 20:38:21.49 ID:OwF4xvah0
3もいいかもしれんがここはあえて2で。
…う〜む一番書きにくそうだな。ごめんよID:RVGM/Grf0さん。
353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 20:39:17.31 ID:eeE3VnsXO
間違えた
1
359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 20:44:46.29 ID:OwF4xvah0
>>350・・・3
>>351・・・2――[後に訂正]―→1
>>352・・・2
・・・さて?
363 名前:1+2+3まとめてやってやんよ[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:04:23.37 ID:RVGM/Grf0
古泉の話を、もう一度俺なりに整理してみよう。
ハルヒは昨年の春の一件の後、閉鎖空間を発生させなくなった。
俺はそれを、ハルヒの外面的印象から、精神的に成長したのだと決めつけていた。
だが、それは俺に都合がいいだけの、なんとも勝手な解釈だった。
古泉によると、閉鎖空間は発生していた。だが、瞬間的に抑圧されて消滅し、発見されずにいたのだ。
この特殊な閉鎖空間は(以後、便宜上「特殊閉鎖空間」と呼ぶ)を機関が認知していなかった理由は、もう一つある。
特殊閉鎖空間が、あまりに小さかったことだ。4年前の最盛期と比べると、それはとてもとても小さなものらしい。
偶発的にでも発見されたのは、奇跡的なことだったということだ。
が、発見されたところで、機関のお偉いさんにはその発生原因が突き止められなかった。古泉は俺に助力を求めた。
その結果。古泉は特殊閉鎖空間のタネが分かったらしいが、質問された俺はといえば、さっぱりである。
古泉はハルヒの動向に目をむけろと言っていた。過去のハルヒとの違いが、答えにつながるらしいが――
まったく、古泉も具体性に欠けるヒントをくれたものである。
「キョーンーくんっ!」
「ぶへぇあ」
見事なボディプレスが脇腹に決まり、なんとも情けないうめき声を上げる俺。
早速マウントポジションをとった妹が、ニヤリと笑う。怖い。怖いよMy sister。
妹はその愛らしい手で近場にあった小型の直方体をつかむと、一気に顔面に振り下ろし、
「はい。携帯ふるえてるよー。キョンくんぼーっとしすぎ」
携帯を胸に落として去っていった。
だがな妹よ、ワンピース型のパジャマでマウントポジションはやめたほうがいいぜ。その、色々と。
「えーなんでー? あ、眠いからねるね。おやすみー」
「ああ、おやすみ」
妹に夜の挨拶を返して、携帯のディスプレイに目を向ける。新着メール一件、か。
366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:06:15.56 ID:OwF4xvah0
あんたすげぇよ、最高だ。
367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:06:34.02 ID:eeE3VnsXO
作者の器の大きさに感動した
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:13:48.40 ID:Qh9H1Ei5O
wktkwktk
370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:15:01.05 ID:RVGM/Grf0
誰だろう。俺は携帯を持ちながらもメールを多用する人種ではないので、
こちらから発信しない分、発信されることもないという結構寂しいメールライフを送っている。
例外はいるものの、あいつを除けば暇つぶしにメールを送ってくるような暇人はいない。
いるとすれば、歴とした用件を携えているやつだけだ。
片手でボタンを操作して、俺はメールボックスを開けた。
送信者の名前は――
>>375
自由記入「 」
ちょっと疲れたから休ませてくれないか
風呂も入りたいので、次に投下できるとすれば0時以降になりそうだが
374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:17:54.67 ID:OwF4xvah0
ハルヒ
375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:18:35.64 ID:13Aa5Xu60
ハルヒ
376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 21:18:47.28 ID:mQOEkOF2O
ハルハル
377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 21:18:53.77 ID:XTqwbxSE0
ハルヒ
381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:19:52.19 ID:13Aa5Xu60
ハルキョン希望者の多さにワロタww
383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:21:20.02 ID:cbZOLpmU0
>>381王道すぎて飽きた気もする
385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:24:44.58 ID:XHwaLHLd0
>>383
いいんじゃね?こんなクオリティは久しぶりだし
388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:30:28.28 ID:XHwaLHLd0
とりあえず皆>>370を労おうなんだぜ?
激しく乙
392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:32:45.59 ID:eeE3VnsXO
>>370
乙なんだぜ
404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 22:17:18.31 ID:WLxbJ9UG0
ほ
426 名前:絵文字は省略してます[] 投稿日:2007/12/06(木) 23:18:02.36 ID:RVGM/Grf0
「ハルヒ……」
送信者の名前が、ぼう、とディスプレイに表示される。
一覧を見る限り、本日のハルヒからのメールはこれが初めてのようだ。
俺は今頃夢の世界をはね回っているであろう妹に、心中で謝辞を述べた。
さんきゅ、お前のおかげで早期発見することができたよ。
4/24
from:ハルヒ
subject:
今起きてる?
起きてたら絶対メール返しなさいよね
スクロールバーはない。用件は記載されておらず、俺が起きているかどうかの確認らしい。
それにしても……素っ気ない文章だな。絵文字を使用しているのが唯一の救いだ。
初めてメール交換したときなんかは、あまりに殺伐とした文章で辟易したもんだった。
疑問符や感嘆符は使用されているものの、顔文字や絵文字が一切使用されていなかったのである。
後日伺えば、曰く、余計な装飾は不要とのこと。
あれからあいつに絵文字による感情表現の大切さを説いてやって、次第に絵文字をつけるようになったんだっけ。
と、閑話はここまでにしておいて。
to:ハルヒ
subject:
ああ、起きてるぜ
昨日はマジで悪かった
それで、今日は何の用だ?
送信ボタンをプッシュする。送信中...という文字が表示されて、俺のメールはハルヒの元へと旅立っていった。
便利な時代になったもんだ。どんなに離れていても簡単にコミュニケートできるなんて、古人は想像もしなかったに――――
ヴー、ヴー、ヴー……送信終了から約40秒のこと。どうやらハルヒは、俺にモノローグを吐露する暇も与えてくれないようだ。
427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 23:18:48.68 ID:AHp+yCd20
きたぁぁぁぁぁ!!!!!
439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 23:38:49.64 ID:RVGM/Grf0
from:ハルヒ
subject:
用なんて何もないわ
メールしたいからメールしたの
用件ないのかよ!
メールしたいからメールしたいって、お前目的と手段がごっちゃになってないか?
to;ハルヒ
subject:
まあ予想はついてたけどな
要するに暇なんだろ?
俺で良ければ話し相手になるぜ
送信、と。そして携帯を脇に放り投げた30秒後に、携帯が着信したことを誇張する。
ハルヒの反射神経が天性のものであることは重々承知していたが、幾ら何でも早すぎる。
from:ハルヒ
subject:
あんたは大きな勘違いをしてるわね
キョンが話し相手になるんじゃなくて
あたしがキョンの話し相手になってあげるの
あー…こんな簡単に伝家の宝刀を出さざるを得なくなってしまうとは、俺も修行不足ということか。
急激に衝動が込み上げ、俺はそれに流されるままに、
「やれやれ」
深〜い溜息をはき出した。ハルヒ節ここに極まれり、だな。
さて、この我が儘な団長様を愉しませるには、どんな話題が良いだろう?
>>445
自由記入「 」 鬼畜もおkだがやりすぎるとBADだぞ
445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 23:41:55.54 ID:eeE3VnsXO
今度の休日は遊びにいこうぜ
449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 23:42:50.93 ID:Qh9H1Ei5O
>>445 GJとしか言いようがない GJ GJ
471 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:03:30.75 ID:biwb0DiZ0
携帯片手に、しばし思案する。
ふと焦点をずらせば、なんとなしに流していたTV番組が特集をやっていた。
『――いよいよ開場が明日に迫った――たくさんの入場客で賑わうと予想され――』
都会近くに建設が進められていたテーマパークの話は、谷口に聞かされて知っていた。
なんでもどこかの財閥が巨額の資金を擲って建造した、所謂「金にものをいわせた娯楽施設」らしい。
一瞬、脳裏を麗しい翠緑髪を靡かせた、ハルヒに勝るとも劣らない先輩の姿がチラつく。まさか、な。
……いや待てよ。一昨日夜桜を見せにもらいに行ったとき
「今度うちの家の一大プロジェクトが完成するにょろ。その時はみんなで遊びにきてほしいっさ」
とかなんとか言ってなかったか? 自然、俺はニュースキャスターの声に、耳を欹てた。
『――――鶴屋財閥は推定で――億円かけたと言われおり―――』
ビンゴ。
「マジかよ……」
嘆息する。
鶴屋家の総資産額は日本の国家予算を遙か眼下に、どこかの大国と渡り合えるほどなんじゃないだろうか。
でもま、丁度良い話題が見つかったもんだ。早速ハルヒに、知っているか聞いてみよう。
to:ハルヒ
subject:
鶴屋さんの家が造ってるっていうテーマパークのこと、知ってたか?
なんでも明日が初開場らしいんだが
476 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:08:33.37 ID://6UsQ4q0
2007/12/06(木) 23:42:04.34
↓
2007/12/07(金) 00:03:30.75
( ゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
そ の 差 2 1 分
(;゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
そ の 差 2 1 分
_, ._
(;゚ Д゚)<お前は精神と時の部屋でも持ってんのか?
477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 00:10:32.68 ID:Ds8bZv2YO
事前に用意してんだろ、それにしても凄いが
478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 00:11:01.16 ID:bgRh0OO10
>>477
自由記入なのに?
482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:22:47.82 ID:biwb0DiZ0
from:ハルヒ
subject:
あ、あんた……それわざと…じゃないわよね
キョンだもんね
この前あれだけ誘ってもらったのに忘れたの?
愕然とする。くそ、俺の脳はもう寿命が近いということか。
だがしかし、ハルヒが知っているなら話ははやい。
to:ハルヒ
subject:
すまん、忘れてたみたいだ
ところで……どうだ? 今度行ってみるっていうのは
折角誘ってもらってるわけだし
送信、っと。女の子をデートに誘う、なんてシチュエーションはどきどきモノの筈なのだが、
なかなかどうして、今の俺は落ち着いていた。
古泉の言葉を反芻する。ハルヒの動向に注目しろ、と古泉は言った。
それがハルヒの蟠りを氷解させる、足がかりになると。
ならば、テーマパークで遊ぶのはそれを確認する絶好の機会である。ヴー、ヴー……
お、返ってきた返ってきた。二つ返事でOKしてくると有り難いんだが。
from:ハルヒ
subject:
あたしは構わないけど
他のみんなも誘うの?
長門と古泉の顔が、眼窩に浮かぶ。俺としたことが、完全に他のSOS団メンバーを失念していた。
ここは――1、他のメンバーも誘おうか
2、二人きりで行こう
>>490までに多い方
483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:23:43.07 ID:u8DCXcX4O
2
484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:23:44.83 ID://6UsQ4q0
2
485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:23:51.50 ID:kIywUJmOO
2
486 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 00:23:59.94 ID:ynMXANjg0
2
487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:24:15.65 ID:XgP2eEfI0
2
489 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 00:25:04.69 ID:9MaUaj5g0
個人的には2だけどキョンなら1
490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:25:12.61 ID:XarJ5EtbO
2
503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:35:30.33 ID:tat0NZGdO
2ばっかりだなwwwww
504 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:41:00.19 ID:biwb0DiZ0
to:ハルヒ
subject:
二人きりで遊びに行かないか
古泉はともかく、長門はあまりああいうトコ好きじゃなさそうだし……
久々にお前と俺だけってのも悪くないと思うぜ?
気恥ずかしくて長門の喧噪嫌いを引き合いに出したが、本意は三行目に集約されている。
確かに二人きりという条件は、ハルヒの様子を観察するのに役立つだろうが――
いつしか俺は、ハルヒと二人で遊びにいくということが、何よりも愉しみになっていた。
俗に言う「目的のすり替わり」である。
携帯を放り投げてから、3分後。若干の間隔を開けて返ってきたメールを、急ぎ開封する。
果たしてハルヒの返事や如何に?
from:ハルヒ
subject:
ま、それも悪くないかもね。
行くのは……土曜日がいいわ
どうせ知らないだろうから教えてあげるけど
明日はプレオープンで、明後日から本格的に稼働するの
それに合わせておっきなセレモニーもやるそうよ
……どうやら喜ばしいことに。ハルヒも乗り気なようである。
結果的に部活は休んでしまうことになるが、団長直々のずる休みだ。
団員が咎められるわけもない。俺はSOS団公認の休日を、ハルヒと愉しむとしますかね。
to:ハルヒ
subject:
へえ、セレモニーか……ますます楽しみだ
詳しい話はまた明日聞かせてくれ
もう時間も遅いしな おやすみ
505 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:42:35.35 ID:oZVwYnL40
wktkwktk
507 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:51:21.24 ID:zJGs9QCrO
wktk
返事がくるまでの間がいいww
ハルヒがどんな表情でメール返信してるのか妄想して萌えた
511 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:56:15.67 ID:biwb0DiZ0
携帯をポケットにしまって、体を起こす。
食べた後すぐに横になっていた所為か、全身が鉛のように重かった。
牛になるといういう寓話は、存外、嘘ではないのかもしれない。
自室にたどりついた俺は、倒れ込むようにベッドに沈んだ。
白塗りの天井は消灯しているのに薄明るく、ふと、光源の探して視線を彷徨わせる。
淡朦朧とした光の正体は月光だった。窓外は暗闇に包まれていて、その中心で半月が煌々と輝いている。
雲はなく、しかし星もなく、月だけが昇っている空。ただただ索漠とした印象の、幻想的な風景が広がっている。
だから。微睡みの中で聞こえた
「おやすみ、キョン」
という声も、きっと、幻想の一部に違いない。
二日目終了
疲れたぜ 明日でハルヒルート完結
513 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 01:00:31.32 ID:AbwJjFs50
乙!
今夜はこの辺かい?
515 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 01:01:17.63 ID:biwb0DiZ0
余談
この話は完全に安価に依存してるんで、予測してある程度書いてるってのはないよ
というかそんな時間ないです。。
あと、もし希望があるのなら、ハルヒルートの後に二週目も可能なんだぜ
今度こそおやすみー
516 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 01:01:24.40 ID:0zKzF4il0
アア。。今日はもう終わりか。残念。 そして乙
519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 01:04:27.64 ID:AbwJjFs50
二週目もwktkだが、とりあえずハルヒルートが完結してからの書き手のテンションと具合だよなw
保守しとくぜ
523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 01:11:30.39 ID:zJGs9QCrO
書き手さん、おつかれさんですた!
534 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 02:05:50.60 ID:zJGs9QCrO
保守だにょろ
556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 07:27:11.72 ID:BR2kV5ReO
ほす
574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 12:25:02.43 ID:PRDqUZ4qO
作者すげえな…語彙力が半端ない……
ちょっと本読んでくる。
583 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 14:13:07.37 ID:0ID/SWIK0
保守
587 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 14:52:52.94 ID:biwb0DiZ0
testowata
少し日常描写が書きたくなった
人は少なそうだけど、まったり進めていくから
気軽に安価とってね
588 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 14:53:47.77 ID:cMNxwSbZO
wktk
590 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 15:14:22.42 ID:biwb0DiZ0
薄目に時計が映り込む。午前7時過ぎか……まだ時間的な余裕はたっぷりあるな。
寝返りを打って布団を頭から被る。本当はつい数分前から覚醒していた俺だったが、
窓から差し込む朝日に当てられて、ぐずぐずと起きるのを躊躇っていた。
春眠暁を覚えず。俺がその例に違わず春眠を満喫して、何が悪い。
「キョンくーん、朝だよー!」
だが残念なことに。
「やっぱり寝てるー」
それを許さぬ小悪魔が、家に一匹棲んでいる。
「もう、しょうがないなあ」
面倒だ、という割に声が弾んでいるのは、俺の幻聴ではない。
と、次の瞬間に飛び跳ねる音がした。一、二、三――今だ!
思いっきり身を捻って、体ごと脇に転がり落ちる。
それと同時に、俺が寝ていた場所で
「あむっ……んー、んー」
というくぐもった呻き声が聞こえた。
立ち上がって確認すれば、そこには案の定、毛布に絡まって足をばたばたとさせている妹の姿が。
良い具合に絡まってるじゃねえか。何時もやられっぱなしだと思ったら大間違いだぜ。
俺は、
1、いい機会だ。ちょっと苛めてやろう。
2、急いで支度するか。たまには早く登校するのもいい。
>>593までに多かった方
591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 15:17:43.58 ID:s1dcvMpyO
2
592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 15:23:34.14 ID:d8XhuRqC0
1
593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 15:25:00.26 ID:KWJMKkIU0
2かな。ハルヒの驚いた顔が見れるかも試練
600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 16:01:08.59 ID:biwb0DiZ0
「さらば妹よ。お前の兄に生まれてよかったぜ」
と嗚咽混じりに言い残し、支度をすることにした。
たまには早朝に登校するのも悪くない。普段とは違ったやつらと会えそうだしな。
妹は――まあそのうちこの家の誰かに救助されるだろう。
それまで春眠のありがたさを味わっているがいいさ。
蛇足だが。妹が次の朝から、変則的かつ強力無比なニードロップを仕掛けてくるようになることを、
その時の俺は知る由もなかった。
――――――――――――――――――――――
歩きなれ過ぎて、眼を瞑ったままでも歩いていけそうなハイキングコースを、今日も歩く。
朝の冴えた空気は心なしか美味しく感じられ、淡い陽光は徐々に体温を上げてくれる。
うん、今日の滑り出しは快調だ。
たまに見かける北高の生徒は、時間帯が違う所為だろう、知らない顔ぶればかりだったが、
その中に後輩らしき男女の連れを発見して、俺は後ろからその様子を眺めていた。幽かに声が聞こえてくる。
「もう――って言ってるでしょ!」
「わりぃわりぃ―――だったんだよ」
漠然と。その知らないはずの二人を、よく知っているような予感がして。
郷愁の念にも似た、妙な情動に襲われた――その時だった。
「なーに朝っぱらから辛気くせぇ顔してんだよ、キョン!」
ドン、と背中に衝撃を受けて前のめりになる俺。相手が一瞬であの野郎であることを理解し、
「やれやれ」
面倒なヤツにあっちまった、と言葉ならずとも身振りで表現する。これも一重に、古泉演技教官の指導の賜だ。
601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 16:08:48.14 ID:kIywUJmOO
きたきたあ
603 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 16:23:36.33 ID:biwb0DiZ0
「ひでぇ………お前がそんな冷酷なやつだとは思ってなかったぜ」
が、存外谷口は俺の演技を真に受けたようで、壁に向かってさめざめと泣いている。
分かった。俺が悪かったから、いい加減近隣住民の方々が奇異の視線を向けていることに気づいてくれ。
「にしても、二日連続でお前に出会うとはな」
谷口と朝一緒になることなんて、多くて週に二回程度。
二日連続なんてのは入学当初から記憶を洗っても、数えるほどしかない。
そんな俺の感想に、哀咽から立ち直った谷口は、
「なに寝ぼけたこといってんだよ。俺は大抵この時間帯だ。
今朝あったのは、お前が妙に朝早くに登校してきたからだろ?」
谷口にしては珍しい的確な指摘に、得心する。
「まったくお前の言うとおりだ」
だが、俺が先刻の非礼を詫びる前に、
「おうよ。ま、そんな勘違いはいいとして、なんで低血圧のお前がこんな朝早くに――」
谷口は不自然に語尾を切り、俺の後方三十メートルあたりに眼を凝らし、
「あー、俺先に行くわ。俺はこう見えても空気の読める男なんでな」
足早にハイキングコースを上り始めた。ニヤニヤと、性根の悪そうな笑みを残して。
学校に用があったのかもしれないな。アホの谷口の行動一つ一つに濫觴を求めていたら、キリがない。
適当に思考を切り上げて、さっさと学校に向かうことにする。
だが、ふと背後まで迫っていた足音がやんだのに気づいて、俺は何気なく振り返った。
605 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 16:46:51.03 ID:azwxmPFU0
wktk
607 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 16:55:13.31 ID:biwb0DiZ0
「こんなとこで何してんの、あんた」
整った目鼻立ちにセミロングの黒髪、そしてこれ以上にないほどに目立つ黄色いカチューシャ。
ハルヒが仁王立ちで、ずん、と俺の前にたっていた。
しかしこれは毎度感じることだが、結構な身長差があるはずなのに、それを実感できないのは何故だろう。
威厳の差か?
「いや、さっきまで谷口がそこにいたんだが――」
「朝っぱらから谷口に捕まるなんて、あんたも災難ねー」
まったくだ。早く起きられて、喜んでた矢先にこれだもんな。
「そういえばあんたがこんな時間に登校するなんて珍しいじゃない。丁度いいわ。一緒に行きましょ」
極自然に、並んで歩き始める俺とハルヒ。
「―――それでね、有希ったらこの前――信じられる?――」
「――ほんとかよ――――俺も居合わせたかったな―――」
とりとめのない会話は続く。すぐに枯渇するかと思われた会話の種は、
しかし途切れることもなく、俺とハルヒは、穏やかな朝の登校風景を描いていた。
ふと。眼窩に、先ほどの後輩たちの会話が再生される。
今の俺たちは、あの二人に似ているようで、何処か違っていた。
そう、それは――分かってしまえば失笑してしまいそうなほどあっけなく、
同時に、切欠がなければずっと正体が掴めないような違和感。
「―――まだ完全に起きてないんじゃないの? しゃんとしなさいよね、しゃんと」
ハルヒの声に我に返る。特にわけもなく、ハルヒの凛とした声なら、どんなに眠い朝でも眼が覚めそうだな、と思った。
634 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 19:50:30.91 ID:biwb0DiZ0
――――――――――――――――――――――――――――――――
いざ到着してみれば、校舎の壁に設置された時計の針は、
俺が想定していた到着予定時刻よりも、随分若い数字を指し示していた。
自然と、しゃきしゃきと歩くハルヒに歩調を合わせていたのだろう。
こんな時間に登校するのは特別な用事があるヤツか、誰かと適当にだべりたい暇人と相場が決まっている。
従って昇降口から教室にかけての廊下に人影は少なく、俺は新鮮な校内の一面を垣間見ることができた。
しかし――厳粛な雰囲気漂う廊下と対照的に、無駄に活気があるのが俺たちのクラスなわけで。
ドアを開けた瞬間。がやがやとHR前のお喋りに勤しんでいたクラスメイトたちの視線が、こちらに集中する。
なんだこの生暖かい視線は。気にせずお喋りに戻ってくれていいんだぞ。
「えー、おはよう、涼宮とキョン」
と、ドアを開けて硬直している俺たちの元へ谷口がやってきた。
お前、一度通学路で会っただろ。その仰々しい口調は何なんだ。
「俺がこういうことを言うのもあれなんだが」
谷口はニヤニヤ笑いを隠そうともせずに口を開き、
「お前らさ、朝から熱すg「黙りなさい」
叩き潰すような詰斥の元に沈黙した。
ハルヒの顔は先ほどまでの微笑のままなのだが、なんというか、凍っている。
いつものハルヒなら、谷口の戯言をまるで羽虫を扱うように無視するんだが……何か気に障ることでも含まれていたのだろうか。
それからハルヒはずんずんと席に向かい、拗ねたように窓に視線を投げて頬杖をついた。
638 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:00:53.91 ID:OzwdeE4p0
おかしいな。
なんか急にハルヒに萌え出したぞ?
639 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:01:29.46 ID:biwb0DiZ0
谷口はまるで冷凍保存されたマグロみたいに硬直している。
このまま教室に飾るのもいいんだが、芸術性は皆無な上邪魔なので解凍してやる。
「おい、起きろ谷口」
「……はっ! 涼宮のヤツ、あんなに怒らなくたっていいのによー」
あのな、冗談半分でもあいつをからかうのはやめてくれ。
そのしわ寄せは後処理は、全て俺に一任されているんだ。しかも1.5倍増しで。
「へいへい」
……もう何も言うまい。
さて。HR前の雑談は恒例行事なわけだが、今日はHRまでまだまだ時間がある。
ここは―――
>>647
行動対象自由記入(学校にいるであろう人物名に限る)「 」
647 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:08:06.55 ID:8b/1eH6L0
ハルヒ
652 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:22:25.29 ID:biwb0DiZ0
早朝という慣れない時間の潰し方を、暗中模索する。
SOS団部室には誰もいないだろうし(ひょっとしたら長門が読書しているかもしれないが)
朝練で扱かれている部活の中に、俺の知り合いはいない。グラウンドに行っても無駄だ。
こんな平凡極まる北高の屋上、体育館裏、無人のプールサイドで超常現象が起るはずもないし。
ハルヒなら行きそうだけどな。それに第一、俺はアクティブな人間じゃない。
かくして。俺は体を捻らせて壁に背中を預け、
「おい、ハルヒ」
恒例のHR前雑談20分拡大版を企画したのであった。
「なあに?」
グラウンドを走る人影を追いかけていた瞳が、こちらに動く。
ハルヒの言葉遣いは柔らかかった。谷口の意味不明な失言も、既に記憶の彼方だろう。
特に話のタネは用意しておらず、雑談といっても登校時に語り尽くしたしな。
ここは何か建設的な話題を―――
1、そういや朝一緒に登校するの、久々だったよな
2、明日のテーマパークの件について、話し合おう
3、さっきはどうしたんだ 谷口、固まってたぜ?
653 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:23:44.30 ID:biwb0DiZ0
安価
>>657
657 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:25:51.51 ID:d8XhuRqC0
3
663 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 20:31:06.32 ID:SQ2Iu7xL0
個人的には
3→ハルヒの照れ隠しで2がいいんだが
676 名前:>>663 おk[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:50:37.55 ID:biwb0DiZ0
ここは何か建設的な話題を―――することもないか。
一見非生産的な行動が、後々意味を成すことは多い。俺の人生史がそれを証明しているからな。
うーん……ついさっきハルヒが最強の威圧感を以て谷口を黙らせたワンシーンについて、徹底リサーチしてみるか。
「さっきはいきなりどうしたんだよ。谷口のやつ、彫刻みたいに固まってたぜ?」
質問はシンプルかつ相手が答えやすいようするのが基本だ。
そして俺の質問は、まさにそのテンプレートの的を得ていた。
「…………」
だがハルヒはそれに答えることなく、ぷい、と顔を逸らしてしまう。
不味いな、雑談の出足からくじかれた。どうやらハルヒの怒りは、まだ鎮火されていなかったようである。
ちょっと聞いてみるつもりが、燻っていた火に油を注ぐ結果となってしまった。
「おい、まだ谷口に怒ってるのか?」
反応はない。堪りかねて、ふくらんだハルヒの頬を押してみる。
いい加減こっち向きやがれ。
「な、ななっ……!」
するとどうだろう。RPG的な表現をするならば効果は抜群といった風に、ハルヒはびくりと身を震わせた。
あ、いや、そこまで脅かすつもりはなかったんだが。
「あんたって本当に……」
「本当に?」
「…………ばか」
俺の頭中に疑問符が席巻する。理不尽な暴言には慣れちゃいるが、脈絡もなしに馬鹿とは傷つくね。
678 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:53:04.47 ID:CaMzyI3t0
・・・・GJ!!
679 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:54:52.16 ID:ynMXANjg0
あれ、ハルヒってこんな萌えたっけ?w
680 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:57:05.57 ID:biwb0DiZ0
ま、ハルヒが忘れたがっていた事柄をぶり返したのは良くなかったかもな。
猛省とまではいかないが、反省してしかるべきは俺だ。
時間を確認すれば、まだHRまでには10分ほどの猶予が残されていた。
何か話すにしても、あと一つぐらいが限度だろう。
1、そういや朝一緒に登校するの、久々だったよな
2、明日のテーマパークの件について、話し合おう
>>686
例えメインストーリーに関係ないような安価でも
選ばれた以上は責任持って文章化するから
自由気ままに選んでくれて構わないんだぜ
686 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 20:58:47.97 ID:3oGbPqZq0
王道で2
707 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 21:31:08.79 ID:biwb0DiZ0
「あ、そうだ。昨日言ってたテーマパークについて、詳しく教えてくれないか」
昨夜十分に話し合えなかったことを煮詰める必要がある。
ハルヒは心なしかむすっとしているように見受けられたが、予想に反してすぐに言葉を返してくれた。
「詳しくって言われてもね。何が聞きたいの?」
「ほら、どんな遊具があるとかさ」
「そうねー……中にあるのは、既存の遊園地と大差ないって話よ?」
その言葉に小さく落胆する。俺としては、新感覚の次世代アトラクションなんかを期待していたんだが。
「安心なさい。その代わりね、どの遊具の作りも半端な出来じゃないわ。
あれだけお金を注ぎ込んだんだもの、完成度はそこらの比じゃないんじゃないかしら」
超高速な三次元的移動を可能にした最新型ジェットコースターや、
ホラー映画よりもリアリティのあるお化け屋敷。むくむくと想像がふくらんでいく。
「ほう。杞憂だったみたいだな。でもあれだけ注目集まってるんだし、当日は滅茶苦茶込んでるんじゃねーのか」
「それはあたしも予想済みよ。酷ければ何時間も待たされるかもしれないわ」
「ま、5つでも楽しめたら良い方か。セレモニー当日だし、高望みはしないほうが―――」
「何言ってるのよ」
ハルヒが俺の悲観的予測に口を挟む。
殊勝な笑みが、ハルヒの表情に浸透していく。
ああ、鈍い俺でも分かるぜ。お前はこういいたいんだろう?
「全部制覇するに決まってるじゃない!」
「全部制覇する、に決まってるよな。お前なら」
重なる声と声。分かってるじゃない、と団長様は団員の聡明さにご満悦のようだ。恐悦至極に存じます。
714 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 21:53:07.49 ID:0zKzF4il0
キョンになりたいなりたいなりたいnんりあtsjんd
715 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 22:02:25.48 ID:biwb0DiZ0
それから俺たちは明日の待ち合わせ場所と時間について話し合い、
結論が出たまさに絶妙なタイミングで担任岡部が姿を現し、HR前の雑談は幕を閉じた。
――――――――――――――――――――――――――――――
時は変わって昼休み。ぐぅ、と情けない音が鳴る。
睡眠導入剤という名の鋭利なナイフを手にし、執拗に俺に群がる睡魔どもを追い払うことによって退屈な授業を凌ぐ、
という矛盾だらけの午前中を終えた俺の胃袋は、消費したカロリーを求めて悲鳴を上げていた。
まあ待て。すぐに炭水化物をこれでもかというくらいに放り込んでやるからさ。
机を合わせて手を合わせれば、お待ちかねの昼食タイムだ。
「あー、腹減った。なんで数学の授業はあんなに腹が減るのかねえ」
「谷口、それはね。授業に対する意識の持ち方によって変わってくると思うよ」
「まさに国木田のいうとおりだ。俺が言えたもんじゃないが」
谷口がこの世の何処から掻き集めてきたのか不思議になるくらいに多量の無駄情報を披露し、
それに国木田が的確なつっこみを返し、時たま俺が口を挟むという、二年前から少しも変わらぬ食事風景が展開される。
だが本日の主題提起は谷口ではなかった。国木田は、鯖の皮を丁寧に剥がしながら、
「今日ってあのテーマパークのプレオープンだよね」
それを聞いた谷口は、さも無念そうな表情を形作り苦言を呈す。
「そうなんだよなー。何も平日にプレオープンしなくってもいいのによぉ」
「あのテーマパークが狙ってる顧客年齢層は学生じゃないんだと思うよ。入場料が若干他のトコより高いし」
会話には参加せず黙々と口にご飯を運ぶ俺。
下手に加わればうっかり明日のことについて口を滑らせてしまいそうだ。
そう考えて、口を食べ物で塞ぐことにしたのである。だが空気の読めなさに関してはピカイチの谷口。
俺の急所をつく、見事な一撃を繰り出してきやがった。
716 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 22:06:57.46 ID:kIywUJmOO
谷口www
720 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 22:25:31.89 ID:biwb0DiZ0
「なあ。お前らは明日の予定、もう入ってるか?」
「僕はないけど。キョンは明日はアレで無理でしょ?」
もぐもぐとコロッケを咀嚼しながら首肯する。
アレとは勿論SOS団の活動のことだ。ナイスフォロー、国木田。
「………うーん、男二人でテーマパークは流石にねえしなあ……」
煩悶する谷口をおいて、俺と国木田は箸を動かすことに専念する。
どうやら危ない橋は無事に渡り終えられたみたいだな。もし明日のことが谷口にバレたら、どうな凄惨なことになるか想像もしたくないね。
だが。常に俺の期待の光を塗りつぶすのが、谷口なわけでもあって。
もうそろそろ違う方向へと話が向かい始めるかと胸を撫で下ろしかけた、その時だった。
「いいこと思いついたぜ」
谷口は得意げな視線をあたりに振りまくと
「キョン、お前涼宮つれてこれないか。俺と国木田もクラスの女子誘ってみるからよ。
どうだ。涼宮が嫉妬しない上に、男女比率三対三の完璧なプランだろ?」
そして国木田も追い打ちをかけるように、
「僕がクラスの女子を誘うのが決定事項なのは納得がいかないけど、確かにその計画なら問題はなさそうだねぇ」
二人揃って俺の返答を待っている。逃げ道はない。有り体だが、絶対絶命の大ピンチという訳だ。
よし、ここは――
1、言い訳(ハイレベル)しよう
2、言い訳(低レベル)しよう
3、素直に明日の予定を打ち明けよう
721 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 22:27:26.78 ID:biwb0DiZ0
安価
>>728
727 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 22:29:04.75 ID:0O1P1snt0
3
728 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 22:29:07.74 ID:8b/1eH6L0
3
729 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 22:29:29.25 ID:0ALMO8YW0
3
744 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 22:52:42.88 ID:SQ2Iu7xL0
スネーク確定だな
745 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 22:53:35.96 ID:biwb0DiZ0
数秒間の思考の末、最善の選択肢を選び出す。
俺が穴だらけの言い訳をしたところで、谷口&国木田コンビには砂上の楼閣に違いない。
ならここは無駄なあがきはせず、正直に話すのが得策か。
「実は……明日は先約があるんだ」
「へぇ、どんな?」
寸暇も与えてくれない谷口。諦観した俺は、洗いざらい話すことにした。
もうどうにでもなれ、だ。
「ハルヒと二人で行くって約束してるんだよ。
例え向こうで鉢合わせても、悪いがお前らとは別行動になる」
「……………」
「……………」
だがしかし、俺の決死の告白に対する二人のリアクションは、なんとも乏しいものだった。
「えーっとだな。俺、失言しちまったか?」
錯覚に陥る。あちこちから愉しげな談笑が聞こえてくる教室内で、
あたかもこの一角の空気だけが、お通夜のそれに変質してしまったかのような。
「ねぇ谷口。どうやら君の提案は、キョンには無用の代物だったみたいだね」
「……なあ国木田。お前はずっと俺の友達だよな………」
雨霰の冷やかしを覚悟していた俺は、意気消沈した谷口と、それを慰める国木田に声を掛ける術を持たなかった。
食い終わった弁当箱を片付けて、席を立つ。最早ここにいる意味はない。
谷口の口から漏れる呪詛のような恨み言が一過性のものであると信じて、俺は午後の授業に備えることにした。
746 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 22:55:10.40 ID:SQ2Iu7xL0
みんないいやつだなww
747 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 22:56:03.43 ID:zlLhyFD10
谷口www
768 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 00:01:23.84 ID:J4dircPH0
切れ長の眸子に、懊悩の色が浮かぶ。
退けば死の口に飲み込まれ、待てどもいずれは同じ運命を辿ることとなる。
ならば、残された手段は一つ。口元にあてられていた指先が、
漠然とした不安をを振り切るように「進軍」を命じる。
それは一見、勇猛果敢な強毅の一手のようで―――しかし。
「俺の勝ちだぜ古泉。後はどうあがこうと、お前の王将は詰む」
計算し尽くされた敵陣へと飛び込む、無謀の一手であった。
「おや。確かに詰んでいますね。投了です」
古泉は悔しそうな風もなく、投了を宣言する。こうしてまた、俺の対戦歴に価値のない白星が追加された。
「何度も言ってる気がするが………お前、俺に勝つ気ないだろ」
「いえ、決してそんなことはありませんよ。僕の胸中はいつもあなたへの憧憬と嫉妬でいっぱいです」
なんとも白々しいね。
俺がお前に勝利して快哉を叫べたのは精々最初の一、二回で、その後は勝った気がしないんだよ。
「精進しましょう」
アルカイックスマイルでそう言われてもな。まあいい。
数年後相まみえたときに俺が圧勝しているイメージは想像に難くないが、期待しておくとしよう。
午後の授業とHRを消化しハルヒと共に文芸部室に到着した俺は、現在古泉と将棋に興じている。
だが実際は"興じている"とは言い難い状況であり、古泉には悪いが別のことで時間を潰したい気分だ。
そうだな、たとえば――――
>>773
行動対象指定安価(校内の人間のみ)「 」
771 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 00:04:43.92 ID:PvOu3vs/0
あえて長門
773 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 00:04:53.73 ID:dwO/hJCF0
長門
774 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 00:04:57.02 ID:4j5AJ0Ju0
長門とおしゃべる
775 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 00:05:01.30 ID:hKSRQRgm0
長門
789 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 00:31:01.00 ID:J4dircPH0
最近は何かと忙しく、ほとんど長門に構ってやれなかった。
勿論この「構ってやれなかった」は居丈高な意味ではなく、
自分から他人に接触しようとしない長門に話しかけてやれなかった、という意味だ。
荷物棚からチェス盤を引っ張りだし始めた古泉はどうするかって? 捨て置くに決まってるだろ。
「なあ長門。今、話せるか?」
長門はコクリと数センチだけ頷いて、本の頁から顔を上げた。
読書を中断させられたことを怒っているのか、俺の声に耳を傾けてくれているのかは分からない。
「その本、この前図書館で借りたやつだよな」
「そう」
「もう読み終わりそうだな」
「あと少し」
「どうだ、読書家のお前から見て、それは面白かったか?」
「……わりと」
サクサクと会話は進む。
「その本の続編が出たらしいぜ。知ってたか?」
長門はフリフリと首を振った。ボブショートの麗髪が揺れる。
「もしその本がここにあったら、読みたいか?」
長門は小さく首肯した。それは数ミクロンでも数ナノでもない、確かに視認できる頷きだ。
そしてそれを確認した俺は、満を持して鞄の中から一冊の本を取り出した。
「それは……」
「この前図書館で見掛けてな。借りてきたんだよ」
791 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 00:32:02.31 ID:dwO/hJCF0
長門かわええw
793 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 00:34:05.64 ID:4uLE8qb60
「それでは将棋の次はコレで―――・・・・・ 」
794 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 00:36:41.21 ID:jpXzbRt8O
>>793
泣いた。
808 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 00:56:28.10 ID:J4dircPH0
長門の元に歩み寄り、本を差し出す。
「読み終わったら俺に返してくれればいいからさ」
カーディガンに半分包まれた手が、本を受け取ろうと手を伸ばす。
その時だった。開けていた窓から、一陣の春風が吹き込み――――
パラパラと、長門が読んでいた本の頁を勝手に捲っていく。
なのに長門は頁には委細構わず、受け取った本を手に俯いていた。
「おい長門―――」
慌てて声をかけても、反応はなく。
ただならぬ様子に不安に駆られた俺は、とにかく頁を抑えようとして屈み込み、
「ありがとう」
消え入りそうな長門のお礼を聞いていた。
再び顔を上げた長門と、俺の視線が交錯する。……確かに聞こえたぜ、長門。
「また図書館行くときは遠慮なく誘ってくれ」
最後にそれだけ言い残し、俺は長門の下を離れた。
時間と共に口数が増えているとはいえ、長門の言葉はとても短い。
洗練された言葉といえば聞こえはいいが、必要最低限の文節のみというのはやっぱり味気ない。
だが―――俺は思うのだ。
琥珀色の瞳に滲む1pxの暖色や、空気に溶けてしまいそうなほどに小さなお礼。
長門の感情の機微は、触れにくいからこそ価値があるんじゃないか、ってな。
811 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 00:59:18.19 ID:TEug90YaO
良い話や
812 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 00:59:29.43 ID:LSebyGGEO
長門かわいすぎる
814 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 01:00:07.71 ID:OVEvZWQoO
長門フラグ勃ったんじゃね?
815 名前: ◆.91I5ELxHs [] 投稿日:2007/12/08(土) 01:01:37.48 ID:J4dircPH0
今日はここまで 【三日目 放課後 部室】
どうしようもなく眠いんだ
ちなみに明日はこれても夜の10時になると思う
以下恒例余談
文章の練度と速度、どちらを優先させればいいか、希望があればいってほしい
いよいよ次は四日目突入 楽しみにしてくれると俺も嬉しいんだぜ
816 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 01:02:43.88 ID:mNj2n4B/0
練度
817 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 01:03:21.64 ID:LSebyGGEO
練度でたのむ
825 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 01:18:16.31 ID:w9YgybKYO
乙
今のままでいいだろ
練度も速度も申し分ないんだが
831 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 01:55:55.91 ID:R24lMiA60
あげ
847 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 07:55:29.38 ID:KSlM28HgO
ほ
848 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 08:22:16.75 ID:uKMQjj5N0
も
851 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 09:05:29.03 ID:J4dircPH0
発熱→予定オワタ
といっても寝てるのもあれだから11時くらいから再開します
人集まるといいんだけどねー
ちなみに。
スレ乗っ取ったので声を大にして言えたもんじゃないんだが、
今回のタイトルは「涼宮ハルヒの選択」にしようと考えてたり……どうでしょ?
852 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 09:12:37.67 ID:w9YgybKYO
無理すんなよ……だがwktk
タイトルはそれでいいと思うぜ
865 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 11:02:30.67 ID:J4dircPH0
思わぬ長門の返礼に幸福感に満ち満ちつつ、席に戻る。
テーブルには、一人寂しくパチパチと詰め将棋を嗜んでいる男の姿があった。
その男――古泉だが――は俺を哀切の滲む瞳で一瞥し、
「…………」
無言で駒を進める作業を再開した。なんというか……寂寥感が半端ない。
俺が罪悪感に囚われて声を掛けようとしたその時、
「コホン」
わざとらしい咳払いが聞こえてきた。
「えーっと……今日はみんなにお知らせがあるの」
ハルヒが立ち上がって演説モードになっている。
「明日は特別にお休みにします。各々自由に休日を愉しんでもらって結構よ」
チラリ、と俺を一瞥して、ハルヒはそう宣言した。
そういやこの二人にも明日の活動中止を連絡する必要があったんだよな。
もし忘れていれば、明日長門と古泉は喫茶店で待ち惚けをくうことになっていただろう。
フェミニストにして団長至上主義の古泉は、
「了解しました。僭越ながら、丁度僕も明日は静養したいと考えていまして」
と心にもないであろう返事をする。副団長の鏡だね。
毎週の恒例行事であり、発熱していようと町内探索を敢行するハルヒが
突然理由もなしに活動中止を宣言しても、一切動じない。
867 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 11:05:03.47 ID:YgsulBnzO
はじまた
868 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 11:05:14.23 ID:LSebyGGEO
古泉かわいそうwwww
869 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 11:06:27.45 ID:xWs2i3SjO
古泉wwwww
873 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 11:20:30.55 ID:J4dircPH0
古泉は流し目でこちらに送り、詰め将棋を再開した。
慧眼持ちの古泉のことだ。明日の特別休暇が俺に関係していることは、既に見抜いているのだろう。
「ごめんね。じゃ、そゆことだから」
古泉の了承を受けてハルヒが座る。
こういう場合、長門は基本的に返事を返さない。暗黙の了解というやつだ。
だが―――
「………して?」
今日の長門は、何かが違っていた。恣意的な独断専行を許さぬ鶴の一声。
PCに意識を沈ませていたハルヒが、ぎょっとして長門に視線を向ける。
「……どうして?」
誰が想像できただろう。滅多に語尾に疑問符をつけない長門の問いかけもさることながら、
たった四文字の言葉に激しく動揺しているハルヒを。
「あ、あのね、有希。別に明日の休みに意味はないの。だから有希も気にすること――」
「あなたの言動はとても不自然」
「ぐっ……」
ハルヒが長門にやりこめられている様は見ていて面白い。俺はといえば、古泉と共に傍観に徹している。
「あーもう! どうだっていいじゃない。気まぐれよ、気まぐれ」
「なら質問を変える。明日の行動予定を教えて」
ほう、長門のやつも強気に出たな。
ハルヒも正直に明日のことを話してしまえば楽になれるだろうに。
875 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 11:21:46.95 ID:LSebyGGEO
ちょ…なんかドロドロしてきたな
880 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 11:30:11.29 ID:DhE5DLAC0
長門どうした・・・。だがwktk
882 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 11:32:33.23 ID:J4dircPH0
微温的なハルヒの返答の穴を、長門正確無比な指摘で打ち抜く。
そんなループが5分ほど続き。
困憊したハルヒが、アイコンタクトを送ってきた。翻訳するとこうだ。
"ちょっとキョン! あんた黙って見てないでなんとかしなさいよ!"
んー、どうするかな。こんな長門は初めてだし、もう少し眺めていたいんだが。
百獣の王が愛らしいひよこにぼっこぼこにされてるみたいで微笑ましいしな。
相手が俺なら無理矢理俺の意見をねじ曲げ、
古泉なら華麗にスルーするハルヒも、従順な長門に反旗を翻されると弱い。
ここらで一つ―――
1、助け船を出してやるか
2、ハルヒが根負けするまで眺めていよう
>>890
890 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 11:36:57.34 ID:yctAho950
1
901 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 12:05:25.36 ID:J4dircPH0
助け船を出してやるか。この調子じゃ下校時間まで続きそうだし。
「なあ長門。なんでそんなに拘るんだ?」
間に割って入った俺に、長門は拗ねたように手を握りしめて、
「ただの興味」
「何故ハルヒの予定なんかに興味があるんだ?」
「…………」
長門は答えない。やれやれ、いつから長門は反抗期に突入したんだ。
性格変異を目的とした生命情報素子にでも罹患したのか?
「長門。まあ聞いてくれ」
相変わらず口を閉ざしたままの長門に、持論をぶつけてみる。
「人間誰しも、それぞれ自分だけのプライベートを持ってるんだ」
「…………」
「そんでもって、大抵は本人が許さない限り、それには干渉しちゃいけない決まりになってる」
「…………」
「関心を持つのと、立ち入ることは違う。お前だって自分の行動予定を逐一俺に監視されてちゃイヤだろう?」
「…………」
「だからもうかんべんしてやれ。ハルヒも困ってるしさ」
数秒の沈黙。長門は視線を下げたまま、分かった、と呟いた。
しぶしぶといった風ではあったが、納得してくれたことに違いはない。偉いぞ長門。
俺は無意識の内に手を伸ばし、長門の頭を撫でていた。ぽふぽふとした感触が心地よい。
………あれ? おかしいな。何か、有象無形の刃物が俺の背中に突き刺さってるよ?
902 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 12:07:09.29 ID:LSebyGGEO
キョン次長wwwwwwwwww
903 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 12:07:25.76 ID:yctAho950
アホキョンwwwww
909 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 12:17:31.25 ID:J4dircPH0
振り向けば。腕を組み指をトントンとさせているハルヒと目があった。
ジト目怖い。もしかして俺の出した助け船、喫水線下回ってたり?
「あー、まあ納得してくれたみたいで嬉しいぜ」
「……そう」
心なしか嬉しそうな長門を背に、逃げ帰るように定位置に舞い戻る俺。
ハルヒの依頼通りにミッションコンプリートしたってのに、このやるせなさの正体はなんだ?
「意図していないから恐ろしいです
ハルヒ「安価でキョンに告るわよ」 ←今ここ
涼宮ハルヒの選択
涼宮ハルヒの選択2
涼宮ハルヒの選択 ― Endless four days ―
涼宮ハルヒの選択 ― Endless four days ― 完結
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 18:53:19.13 ID:BHxFt0VW0
プロローグ的なもの
僅かな暇も与えまいとひっきりなしに飛び込んでくる非常識的出来事は
容赦なく俺の自由な時間を蹂躙し強奪し、それはもう暴虐の限りを尽くしていたのだが、
その元凶たる我がSOS団団長涼宮ハルヒはというと俺とは真逆のようで、
状況の不可思議性に1マクロの猜疑心も抱くことなく日々を愉しんでいた。
時は金なりと古人は言った。が、それは大きな間違いだ。
何故なら、俺がハルヒに搾取された時間を換金したらそれこそ0が幾つあっても足りないに違いなく、
またハルヒが俺にその分を「何かしらの形」で返してくれることは永劫ありえないだろうからだ。
なーんて長ったらしい口上(主にあいつへの文句)を垂れていた昔の俺。
最近はため息をつく機会がめっきり減った。
それは別に俺が聖人君子の如き強靱かつ柔軟な精神力を手に入れたわけじゃなく、周りの環境の変化によるところが大きい。
宇宙人による異空間転送も、超能力者共による拉致も、未来人と時間を超えたことも、
いつも事件の渦中にいた神様が、俺を振り回していたことも――
今ではもう、遠い昔の記憶だ。
俺は至って平凡な毎日を送っている。
三年の春。俺たちは、受験期を迎えようとしていた。
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 19:01:51.07 ID:BHxFt0VW0
「でさー、今度街の方に新しいカフェオープンするらしいんだけど」
「宿題終わってねえんだ、見せて見せて!」
「じゃあ今日は久々に歌いにいきますか」
HRが終わり、教室が喧噪に包まれる。
俺はそれをぼうっと眺めていた。ハルヒというと授業が終わるやいなや
「ちょっと用事あるから!」
と一言残して教室を飛び出していき、その消息は未だ不明である。
ちょっとニュースのリポーターっぽく言ってみたものの、
ハルヒの失踪など日常茶飯事なので、誰の関心も引くことはできないだろうが。
「さて、と―――」
首の骨をならして立ち上がる。時間はまだ3時過ぎ。
これからどうしようか?
>>38
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 19:05:46.30 ID:uLe3zonzO
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 19:14:34.83 ID:BHxFt0VW0
空白=睡眠という解釈でいく
寝るか。特にすることもないし。
俺は立ち上げた腰をまた椅子に沈ませて、睡眠をとることにした。
受験期に突入した男子高校生が放課後机に突っ伏して寝るのもどうかと思う。
が、昨日のお花見大会での疲れが若干残っていたようで、
俺は至極スムースに夢の世界へと誘われた。
――――
――――――
―――――――――
「……さい……きなさいってば!」
声が聞こえる。耳慣れた、団長様の声。
細く細く目を開けてみれば、憮然とした表情でこちらを見下すハルヒがたっていた。
はは、相当怒ってるなこれは。
俺は目を
1、閉じたまま眠っているフリをした
2、開けて謝った
>>56
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 19:16:08.41 ID:ZeR9wZkz0
おちんちんMAXする
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 19:32:01.33 ID:BHxFt0VW0
と、俺がどう反応しようかと迷っていた時だった。
ドクン、と心拍が跳ね上がり、下腹部に血液が収束していく。
くそ、何故こんな時に俺の愚息は元気MAXになりやがるんだ――!!
言葉による目覚ましをあきらめたのか、俺の横ほおをぺちぺちとしてくるハルヒを意識しないようにして、
なんとか血気だった下半身を鎮めようと集中する。この時点で俺の意識は覚醒度100%な訳だが、
冷静にハルヒと向き合える自信はない。ていうかこの意味不明な状況をハルヒに悟られてみろ。
羞恥で死ぬ自信があるぜ。
「どうしたの? なんかあんた変よ?」
が、ハルヒというと俺の異変に感づき始めたようで、残された余裕はもう僅か。
「……よ、ようハルヒ」
必死に二ヘラ笑いを顔面に貼り付けて、俺は面をあげた。
「……………」
不審者を見つめるような視線。俺の心はもうずたずただが、ひとまずあの異常事態には気づかれていないようで安心する。
「起きたら色々文句言ってやろうと思ってたんだけどね。
もういいわ。帰りましょ。もうこんな時間だし」
ふと教室の時計を見れば針はちょうど6時を指していた。3時間も寝てたのか、俺。
「早くしないと置いてくから。昇降口で待ってるから」
すぐ行く、と返して俺は帰宅準備を進めた。窓の外には、既に夜の帳が降りていた。
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 19:48:11.59 ID:BHxFt0VW0
――――――――――――――――――――――――――――
昇降口には、ハルヒ一人しかいなかった。他の部員に関して尋ねてみると
ぶっきらぼうな口調で「先に帰ったわ」とのこと。
長門と古泉が二人っきりね。美形の超能力者にめらめらと殺意が沸いたが、
ま、あいつがいくら話題を振りまいたところで長門がまともな返答をするとは思えない。
古泉の困惑した表情が目に浮かぶね。いい気味だ。
……えー、誤解なきように断っておくが、これは決して長門に対する恋愛感情故の嫉妬ではなく、
なんと比喩すればいいのか迷うが、つまり娘に対する保護精神みたいなモノと思ってもらえばいい。
「さっきからずっとブツブツ呟いてるけど、端から見てたらものすっごく気持ち悪いわよ」
「なんでもない。忘れてくれ」
そして俺と言えば、結局ハルヒと二人で下校していた。
この辺りは良い感じに外灯が少なく、道を通る車もまばらで雰囲気は満点だ。
がしかし、その雰囲気が役立つのは仲むつまじいカップルに対してだけで、
俺とハルヒにとってはまとわりつくような薄暗さでしかない。
にしても、今日のハルヒはやけに静かだ。
「…………」
「…………」
ハルヒが一方的に喋りまくるのを、飛ぶ口角泡を躱しつつ話の内容を聞き流しつつ相づちを打ってやり過ごすのが
これまでの下校風景だった。そりゃ機嫌悪いときはぶすっと押し黙ってるが、今朝挨拶を交わしたときから
今の今まで、ハルヒは普段通りだったはずなのだが。
ここは
1、俺から話題を振ってみる。
2、黙って歩を進める
>>67
までに多かった方を
長門、みくるなど 全員分のルート攻略は可能 考えて選んでくれ
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 19:51:13.20 ID:ipQNly280
キョンはハルヒを選ぶべき。キョンにはハルヒを幸せにする義務がある。私と言う固体もハルヒたちには幸せになってほしいと望んでいる。
と言うわけで2
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 19:51:23.79 ID:VVLrfLSXO
2
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 19:52:26.92 ID:Cc4X4NaQ0
1かな。
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 20:11:28.44 ID:BHxFt0VW0
口を開きかけて、閉じた。沈黙を破ろうとして意気込んだのはいいが、肝心の話題がなかった。
尤もハルヒが興味を示すような話題を俺が提供できた試しはなく、
「どーでもいいわ。そんなこと」
と一蹴されて、現在同様、沈黙に帰結するに違いないが。
二年前の入学式当日に比べれば、ハルヒは確かに"普通"の女の子に近づいたと言える。
が、根はまだまだ世界の不思議を追い求める爆弾女。
嵐の前の静けさ、というやつなんだろう。いやはや、こうして前もってハルヒの暴発を予知できるとは、
俺も随分と適応したもんだ――
と楽観的思考を並べてみたところで、それ如何に虚構かは俺が一番よく知るところなわけで。
伏せがちな目に、若干引き結ばれた唇。薄闇に浮かんだ色は、元気溌溂なハルヒのそれよりも、くすんで見えた。
その様子は、俺に二年前のハルヒの独白を連想させて、
「なあ、ハルヒ……「ねえキョン。あんたは今、楽しい?」
掛けた言葉は、ハルヒの言葉にかき消された。
今が楽しいか、だって?
「そうだな。刺激がないと感じることもあるが、俺は十分に楽しいと思ってるぜ」
正直に思ったことをいってみる。俺が鈍いことは俺自身が一番よく知ってる。
ハルヒの質問の真意を深読みする必要もないだろう。
「ふーん。そうなの、それならいいんだけど」
ハルヒは意味深な表情で、返事と言うよりは独り言を言うように呟いた。
首を傾げる俺と、また無言状態に逆行したハルヒ。結局分岐路で別れるまで、俺たちは黙ったままだった。
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 20:21:11.53 ID:BHxFt0VW0
見慣れた街並みを通り過ぎ。俺は安全無事に帰宅した。
飛びついてきた妹に淑女の嗜みを諭しつつ、家族との団欒的夕食を終えて、
一日の疲労を洗い落とすようにゆっくりと湯船につかり、ほくほくと湯気を上らせながら自室に籠もる。
春の晩は涼しく、熟睡には申し分のない気温だ。俺は今日は早めに寝ようとベッドに潜り込み、
「キョンくーん、電話だよー」
という妹の呼びかけで、ベッドから身を起こすはめになった。
時刻はもう丁度いい具合になっており、夜更かしをする気がないやつならベッドに潜り込む時間である。
やれやれ。少しはこっちの身のことも考えてほしいもんだ。
「もしもし――」
電話をかけてきたのは
>>75
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 20:32:08.58 ID:XpZHBCRpO
佐々木
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 20:48:38.72 ID:BHxFt0VW0
「やあ、久しぶりだね。僕の推量が正しければ、君は微睡んでいた頃合いだ。
睡眠の邪魔をしてしまったことで君の気分を害してしまったことは謝罪しなければいけないね」
この俺のモノローグとタメをはれるほどに長広舌、そして一人称が「僕」でありながら、
声質は紛れもない女性のモノであるという特徴を踏まえて、相手はまず間違いなく佐々木である。
「はぁ、別に謝らなくてもいいからさ……名前くらい名乗ったらどうなんだ」
分かっていても敢えて聞いてみる。
「――相変わらず底意地が悪いなあ、君は。
やっぱり起こしてしまったことを根に持っているのかい?」
「別に。それで何の用なんだ?」
「いや、特に用事はないんだよ。久々に旧友の声が聞きたくなってね。昔はよくとりとめもない話をしたものだ。
それとも何かな?君は親友の電話を無碍にして布団を被ると言うのかい?」
「いいぜ。雑談でもなんでもしてやるよ。正直、そこまで言うほど眠くなかったしな」
教室で3時間も寝だめしていたことは内緒である。
佐々木は俺の返事を快諾と解釈したのか、「くっくっ」とうれしそうに喉を鳴らして、
「そうそう、君とはまだウッティン博士の提唱したM理論の考察について煮詰めていなかったね――」
ハルヒとはまた別ベクトルにぶっとんだ話題を持ち出して来やがった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
「というわけさ。興味深い話だろう? 僕の知識欲はもうこれまでにないほどそそられてね」
「あー、俺もそう思う」
一時間後。佐々木の脳内源泉は、枯渇することをしらぬかのように話題を噴出し続けていた。いい加減、子機を持つ腕が痛くなってきたぜ。
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 20:53:36.32 ID:BHxFt0VW0
しかし佐々木から電話という事態は結構レアである。
例を挙げれば長門が微笑を零すくらいに(俺の表情判別眼は二年の間に爆発的進化を遂げた)珍しい。
佐々木の話が小休止に入ったところを見計らい、俺からも何か尋ねてみることにした。
「なあ佐々木」
「うん?」
1、もう眠いからまた今度にしようぜ
2、自由記述「 」
>>84
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 21:04:03.96 ID:uLe3zonzO
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:05:10.99 ID:ipQNly280
また空白www
黙りこくるのか?しかし、ホントよく書くよな。感心と言うか尊敬できるよ。
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:19:20.38 ID:BHxFt0VW0
先ほどと同じく空白=睡眠という解釈で
思考が、纏らない。言葉を掻き集めようとしているのに、まるで指から抜け落ちるように
文章が完成しない。不自然に思えるほどの眠気を感じた俺は、なんとか
「おやすみ……」
と子機に投げかけてから、睡魔に屈服した。
『――おやおや――もう寝てしまうのかい?』
とぎれとぎれに、佐々木の声が聞こえる。
話し込むうちに消灯しベッドに寝ころんだ状態になっていたので、
後は切ボタンを押すだけなのだが。睡魔はもう、俺に僅かな身動ぎも許しちゃくれなかった。
『――少し無理を――せていた――だね――』
もし。もし俺があと、数秒起きていられたならば。
普段とは違う佐々木の、
『おやすみ―――キョン』
慈しむように柔らかい女性の声が、聞こえただろう。
――――――――――――――――――――――――――――――――
翌日、目覚めもよかったせいで(そりゃ昨日あれだけ寝たんだから当然か)上機嫌で投稿した俺は、
いつものハイキングコースで谷口と出会った。右肩上がりだったご機嫌グラフは、現在凋落を記録している。
あー、朝から面倒なやつと出会っちまった。俺もつくづく運がない。
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:20:33.32 ID:ipQNly280
また寝るのかwwww
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:20:36.85 ID:fX61220j0
なぁと自分から言って黙るとかなw
ここは書いてる人にしてみりゃ腕の見せ所であり、読む側からしたらwktkなとこだ
98 名前:沈黙なら記入してほしい この話の中では「空白=睡眠」[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:37:54.43 ID:BHxFt0VW0
「ようキョン。機嫌よさそうだな。いいことでもあったのか?」
お前の目は節穴か、なーんてありきたりな科白は胸にしまっておく。
「別に朝から何もねえよ。まあ昨日はそれなりに気分は良かったけどさ」
昨夜の電話を思い出す。朝目覚めた時に脇に転がっていた子機を見て、
勝手に寝てしまったことを後悔していたが、なんとなく、佐々木は怒っていないような気がしていた。
それにしても久しぶだったな。しょっちゅうは願い下げだが、たまにならああいう交流も悪くはない、
「痛って、何すんだいきなり」
後ろから羽交い締めにされる俺。犯人は言わずもがな、アホの谷口だ。谷口は俺から離れるとふふんとそっぽを向き、
「別に」
俺のモノ真似をしているつもりなのだろうか。あのな、俺はそんな仏頂面してない。もっと突き放すようなクールさをだな。
「お前朝からのほほんとしすぎ。なんかさ、お前最近、どっか抜けてるような気がするんだよなー」
「失礼なやつだな。朝は誰でも血圧低いんだよ」
俺は谷口の戯れ言を適当にあしらって、徒歩に専念することにした。
お前はそこでいつまでも俺のモノ真似してるがいいさ。
「うぉ、待てって。親友おいてくとか冗談きついって」
今から思えば。谷口の言葉は戯言でも虚言でもなく、見事にそのときの状況を穿っていた。
誰もが気づくような、違和感。異変。異常。
ただ、その時の俺があまりに緊張感を失っていて、目を逸らしていて、気づくまいとしていただけのこと。
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:47:49.35 ID:BHxFt0VW0
さてHR10分前というベストタイムに教室に着いた俺は、
登校中に考案したHR前の雑談用話題のどれからハルヒにぶつけてみようかと思惑を巡らせて、
「キョーンー……なんであたしのメール無視したのよ!」
用意した話題すべてが水泡と帰したのを悟った。
いやー、あの、ほら、ハルヒ。まずは冷静になろう。激昂した状態で議論なんてできるわけ――
「うるさい。ほら、ちゃんと説明しなさい。聞いたげるわ。ただし……」
「ただし……?」
獅子に睨まれたドブネズミのような心境で復唱する。
「嘘ついたら殺すわよ」
昨日の怠慢(帰宅してグダグダ→電話→即就寝)がこんなところで俺の精神をすり減らすことになるとはね。
流石に丸半日メールを無視されたらハルヒも怒るよな。おそらく、いや間違いなく俺の携帯のメールボックスは
20件分ほどハルヒの未開封メールで占拠されているに違いない。
ここは――
1、いいわけする(高度な)
2、いいわけする(低レベルな)
3、正直に昨夜のことを話す
>>110までまでに一番多かったのをとる
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:48:44.96 ID:ipQNly280
懸命だな。
では、キョンらしく1で。・・・いや、3かな?
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:49:18.81 ID:hN8nwEG8O
3
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:49:38.78 ID:PThGRXRjO
1
執筆スピード早すぎるだろ常考
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:50:57.94 ID:fX61220j0
3かな
キョンなら素直に話すんじゃないだろうか
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:51:20.32 ID:iMAbem8ZO
1
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:52:14.09 ID:ipQNly280
うかつにぺらぺら話してハルヒの機嫌を損ねるのがキョンと言う生き物だ。
・・・が、嘘をつくよりはダメージは軽減されるだろうな。
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 21:53:06.09 ID:ShWwqgNqO
3
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:08:18.36 ID:BHxFt0VW0
下手に嘘をつくのはよくない。昔の偉い人は言いました。
一度嘘をつけば、その嘘がばれないようにするために嘘を重ねなくてはならないと。
ま、そんな一般論はともかく、教室の張り詰めた空気は刻一刻と息苦しくなっているし、
『さっさと宥めろよキョン』
『早くしないと涼宮さん切れちゃうじゃない』
クラスメイトからの無言の圧力に俺は圧死寸前だ。言い訳を考えている時間なんて一秒もない。
俺はありのままの事実を述べることにした。哀しいかな、これがSOS団平団員の使命なのである。
「――――というわけだ。ま、昨日は忙しかったんだよ」
ハルヒはしばらく俺の話に静かに耳を傾けていたが、「佐々木」の名前が出た辺りから
ゆっくりと表情をゆがませはじめ、終には怒気全開の微笑というなんとも複雑な表情を浮かべてこうのたまった。
「あ、あらそうだったの。それじゃ、し、仕方ないわよね。
何しろ大事な親友佐々木さんからの電話だもんね」
「ハルヒ……無粋な質問かもしれないが、一応聞いておく。怒ってるか?」
数瞬の間。
「……あたしが怒ってると思う?」
「いいえ思いません」
俺は機械仕掛けの人形のように体を前方方向にロールさせることを余儀なくされて、
結局HR前の雑談は叶わず、いそいそと授業に備えることにした。
午前の授業中、ずっと背中にシャープペンシル突きが浴びせかけられていたことは、言うまでもないだろう。
118 名前:書き忘れてた 「二日目」[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:15:28.69 ID:BHxFt0VW0
滞りなくHRが終了し、放課後が訪れる。
今日も授業は早めに終わり、まだ時間は3時を少し回ったくらいだ。
受験生ってのはいいね。勿論のこと、俺にこの放課後を勉強に回す気は毛頭もないんだが。
「昨日はあたしがいないからさぼったみたいだけど、今日はそうはいかないわよ」
「分かってるって。あ、ちょっとばかし片すから、時間かかるかもしれん。
先に行っててもいいぞ」
「その手には乗らないわ。見張っとく」
俺の信用も奈落に落ちたか。まあいい。見つめられているというのは落ち着かないが、
朝の分も何かはなしてみるか。
1、なんで昨日元気なかったんだ?
2、朝のこと、ほんとに怒ってないのか?
3、昨日の終業前、教室抜け出して何処行ってたんだよ?
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:16:51.83 ID:BHxFt0VW0
>>125までに多かったの
ちょっと風呂はいるから次のレスは遅れるやもしれん
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:18:30.37 ID:iMAbem8ZO
3
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:19:29.73 ID:fX61220j0
どれも興味深い3択だな
しかし話の流れ的には3が一番だろう
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:20:26.84 ID:r8swOcWJ0
4 ここでいきなりフラグブレイカー鶴屋さん登場
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:20:38.51 ID:qvhkx5OOO
ここは1で
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:20:46.54 ID:shgFtu60O
3!3!
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:20:47.33 ID:iY/MTkxC0
まさかココまで伸びるとは
1
130 名前:二日目 午後[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:38:41.24 ID:BHxFt0VW0
「昨日の終業前、教室抜け出して何処行ってたんだよ?」
胸の中で燻っていた疑問を、片手間に聞いてみる。
だん、と大きく椅子を引いて、毅然とした態度で教室を抜け出していったハルヒは、
何かに突き動かされているような感じだった。
「ああ、あれねー……」
ハルヒは逡巡するように語尾を伸ばしてから、
「大したことじゃないわよ」
抑揚のない、静謐の声で"あんたとは関係ない"と言った。
それはまるで、ハルヒではない、別人が話しているような酷薄さで。
「ハル………ヒ………?」
鞄をのぞき込んでいた顔を上げる。
俺の視界で、こちらの作業を逐一観察している少女は――やはり、ハルヒだった。
同時にがやがやとした喧噪が、今更のように耳朶を震わせる。
「もう、何時までかかってんのよ。古泉くんと有希、きっともう待ってるわよ?」
「悪い悪い。今終わった」
連れだって文芸部室に向かう。横には昨日の静けさが嘘のように明るいハルヒがいて。
俺の中に生まれた懐疑は、自然となりを潜めた。
135 名前:二日目 午後 部室[] 投稿日:2007/12/05(水) 22:52:26.15 ID:BHxFt0VW0
言っておくと、一応本筋のストーリー(若干シリアス)を想定してて、
そのストーリーの終盤で告白があるから、まだしばらく告白はないよ 愉しみにしてる人には悪いけど
申し訳程度にノックして、
「入るわよー」
恒例の爆発音と共に、ハルヒが文芸部室のドアを蹴り開ける。
よもや文芸部室のドアは木製なんかではなく、オリハルコンか何かでできているのではないかと
首を捻りつつパイプ椅子を引いた俺に、湯飲みが差し出された。
「どうぞ」
清冽な水を連想させる透き通った声。ありがとな、長門。
「かまわない」
朝比奈さんが卒業してからというものの、SOS団部室のメイドは、専ら長門に一任されている。
ちなみにあのメイド服などの衣装は現在大切に保管されており、残念ながら長門は制服のままだ。
ま、長門にはメイド服よりも、もっと似合う衣装があるからいいんだけどさ。
ちなみにときたま古泉がお茶煎れを担当しているが、俺はその度に「今日は来なければ良かった」と思っている。
閑話休題。
「昨日は無断欠勤。今日は重役出勤ですか」
「うるせえ。こっちもいろいろあるんだよ。いろいろ」
右手で口元を押さえつつ左手に指導書を持ち、眼下に広がる盤面を睥睨する古泉が話しかけてきた。
このままじゃ将棋につきあわされて一日が終わるのは目に見えている。
俺は――
>>150
自由記述「 」
今度こそ風呂いってくる
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 23:06:54.27 ID:ZeR9wZkz0
ksk
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 23:07:02.83 ID:nnF+RgbO0
ksk
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 23:07:34.71 ID:W90Negtd0
風呂入ってくるんだろ?kskしてやんなw
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 23:09:44.49 ID:ZeR9wZkz0
チン毛MAXもっさりビューティー、
股間にアジエンス使ってんだぜwwwセレブっしょwww
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 23:11:06.09 ID:kBNFE/D5O
これでシリアス書けたら>>1は本物
無視したらゴミ
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 23:47:29.10 ID:+r21G71FO
ちん毛はハードル高杉だろww
せっかくの良スレを追い込むなw
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/05(水) 23:59:20.39 ID:BHxFt0VW0
古泉に勝負を申し込まれるのを覚悟しつつ、古泉の詰め将棋の行く末を見守ることにした。
本来ならば今日課題として出されたレポートを仕上げるなり、本棚から本を拝借して読書に勤しむ方が
余程建設的なのだが、まあぼんやりとしている時間も生きていくには必要不可欠だろう、と勝手に理由づけてみる。
「ふむ……これは興味深い」
呻吟している。あのデフォルトが余裕綽々の古泉が、片手の本を凝視しながら呻いている。
興味深いってことは、回答の差し手が見事すぎるってことなのか?
「僕も一度はこういう体験をしてみたいものです」
独り言は続く。たまりかねた俺は、慎重に席を立って古泉の後ろに回り込んだ。
古泉は魅入っているのか、こちらに気づいたそぶりは見せない。
何だ。何が古泉を感嘆させている?
「―――!!」
まず一目で分かったのが、古泉が手にしているのが将棋の指導書でも何でもなく、週間系の薄っぺらい雑誌ということだった。
だが、俺の驚愕は見開きのページに掲載された写真に集約される。
もしゃもしゃの縮れ毛が、これでもかと言うほどに泡立ち白泡の固まりと化していた。
横には「巷で噂のアジ○ンス! 高級感溢れるコイツで、毎日洗ってセレブ気分だぜ!」という文字がデカデカと踊っている。
「これは……間違いなくチン毛MAXもっさりビューティー……しかもアジエンスで丸洗い……セレブ…すぎる……」
言い表しようのない虚脱感が俺を包んでいた。
古泉がこんなものを読んでいること以上に、この発想にたどり着けなかった自信への失望が――
「いやぁ、アフロをアジエ○スで丸洗い。いいですね。あなたも読んでみますか?
僕が定期購読している髪型専門誌なんですが、今月はアフロ特集でしてね」
これが限界
174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:03:42.72 ID:yVFYq6pL0
これがどう影響するのか楽しみだと言うわけでwktk
175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:03:47.02 ID:a5TErtSWO
君は頑張ったんだ
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:05:20.53 ID:RVGM/Grf0
所定位置のパイプ椅子に戻り、お茶を一口飲んで古泉と真正面から向き合い
「誰にでも間違いはあるよな」
「ええ、人間誰しも、早とちりしてしまうことは多々あると僕は思っていますが」
「ありがとう、お前はとてもいいやつだ」
共通認識に達したところで、落ち着きを取り戻した。
さて、
1、もうそろそろ部活が終わる時間だ
2、誰かに話しかけよう 名前自由記入(ただし部室内にいる人間のみ)
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:07:01.66 ID:RVGM/Grf0
>>181
までに多かった方
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:07:10.15 ID:+XO7UC290
自分に語りかける
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:08:40.81 ID:PVhY/F4e0
ハルヒ
186 名前:ハルヒ+(自分に語りかける=モノローグ)[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:27:39.70 ID:RVGM/Grf0
落ち着いたところで、部室全体を軽く見渡している。
長門はメイド仕事を淡々とこなした後定位置に座って本の虫になっていて、
ハルヒはカタカタと軽快にタイピング音を響かせていた。
何時も通り。朝比奈さんが欠けたこと以外は、一年前と変わらない平和な光景がある。
ハルヒは佐々木たちとの一騒動の後、めっきり閉鎖空間を発生させなくなった。
涼宮ハルヒの精神分析医と自負する古泉医師から詳細は聞かされていないので、
直接的な理由は俺の知るところではない。
だが、閉鎖空間が発生しなくなったことは事実で、古泉がそれに駆り出されることがなくなったのも、また事実。
騒動から一ヶ月した辺りに、古泉がぽつりと
『いざ閉鎖空間が発生しなくなると、寂しいものですね。3年前は、毎日のように鳴り響く携帯が煩わしくて仕方がなかったのに」
と漏らしていたが、本心は現状に安堵しているはずだ。
そして、衝突後硬直状態にあった天蓋領域と情報統合思念体も今では調停らしきものを結んだらしく(長門談)
長門は涼宮ハルヒの観察役として、俺たちと時間を共にしている。
あれから、半年近くが過ぎた。未来的宇宙的超能力的出来事が、一つも起こらないままに――
だが、依然ハルヒが神様的能力を保持していることに変わりはない。
ただ行使していないだけ。でも「行使しないこと」がどれだけ難しいかは、一番近くにいた俺が、一番よく知っている。
その精神的な成長は、素直に褒めてやるべきだろう。
「さっきからずっとディスプレイ眺めて、何してるんだ?」
「ふふー、秘密よ、ひ、み、つ。完成したら見せてあげるけど今はダメ」
後ろからのぞき込んだ俺に、悪戯っぽく舌を出して画面を覆うハルヒ。
ま、大方HPのリニューアルだろうし、ここは一つ、先達としてアドバイスでもしてやるとしよう。
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:45:28.01 ID:RVGM/Grf0
ハルヒが犯していそうな単純ミスを、思いつく限り列挙していく。
勿論それは俺が一度突き当たった問題であって、俺にホームページ作成の才能があるわけではない。
「な、何バカなこといってんのよ。
あたしがそんなミスするわけないじゃない。
あたしのプログラムは完璧よ――あ」
ふっ。勢いに乗って喋りすぎたな。ともあれ、これでハルヒがHPをいじっていることは明白になった。
「見せてみろ。俺が荒直ししてやるから」
しぶしぶといった風にキーボードを明け渡すハルヒに、変にいじったりしない、と約束して、
俺はソースコードの修正を開始した。間違っている部分を、一つ一つ丁寧に説明してやる。
「おいおい、スペル間違ってるじゃねえか」
「煩いわね! これでも頑張ったんだから」
結局、最後まで修正してやることになってしまった。
「ふぅ、こんなもんか。後はハルヒがやるんだぞ」
「分かってるわよ………」
だがしかし。ハルヒに教え事をするのも悪くはない。
万能のこいつにちょっとした優越感を味わえる上に、
「………ありがと」
滅多に聞くことのできない、お礼を賜ることができるのだ。
報酬なんてそれで十分さ。教授した疲れも妥当だと言えよう。
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:57:56.77 ID:RVGM/Grf0
パタンという音が響く。長門が小さな手に似合わぬハードカバーを携えて、
「……下校の時間」
抑揚のない、しかしよく通る声で下校宣言をした。
長門の口数は、日に日に、目に見えないような遅々とした速度ではあるものの、
確実に増えている。この下校宣言も、その成果と言えるだろう。
――――――――――――――――――――――――――――――――
「それでは、さよならですね」
「………また明日」
分岐路にさしかかるごとに、一緒に歩いていた影が減っていく。
「じゃねー。寄り道しないで帰りなさいよー」
お前は俺のお袋か、とつっこみたくなって、自制した。
代わりに、じゃあな、と右手を軽く振ってやる。
暗褐色の夕陽を背に、ハルヒの姿が小さくなっていく。
トントン
その時だった。肩の振動に振り返れば、そこには
1、別れたはずの古泉がたっていた
2、橘京子がたっていた
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:59:10.92 ID:RVGM/Grf0
>>200までに多かった方
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 00:59:32.39 ID:DVpbTWFw0
2
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 00:59:49.99 ID:mteKImFg0
古泉
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 01:00:18.62 ID:+XO7UC290
古泉
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 01:00:27.50 ID:DL3rKH250
1で。 鶴屋さんでないの?
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 01:01:02.81 ID:eeE3VnsXO
1
なんで安価小説でこんなにクォリティ高いんだw
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 01:02:05.30 ID:RVGM/Grf0
古泉把握
>>199
安価次第で出る
203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 01:05:14.73 ID:QxLAgOL5O
wktk
211 名前:まだまだ続くから告白期待の人にはごめんね[] 投稿日:2007/12/06(木) 01:23:27.62 ID:RVGM/Grf0
ついさっき別れたはずの古泉が、当たり前のように佇んでいた。
「うわっ、なんでお前がここにいるんだよ!」
飛び退く俺と、ニコリとスマイルを浮かべる古泉。
「驚かせてしまってすみません。どうしてもあなたと二人で話がしたかったものですから」
芝居がかった口調で語る古泉は、斜陽でシャープな顔立ちとスラリとした体躯が浮かび上がることも加え、
まるで俳優のようだ。ま、実際は本人に無断で一般市民をストーキングする変態野郎なんだが。
「電話じゃ駄目だったのか。文明の利器は利用しなくちゃ意味がないんだぜ」
「いえ、直接でないと意味がないのです。何しろ、彼女に関係することですから」
一瞬だけ。古泉の能面から、アルカイックスマイルが剥がれた気がした。俺は緩んでいた気を若干引き締めて、
「ふうん、ハルヒ絡みね。久しぶりじゃねえか。もう半年になるのか?」
「ええ、そうですね。勿論水面下では例の一件の事後処理が成されていましたが、
彼女と、それを取り巻く人間、つまり私たちが共通の問題に直面するのは、約半年ぶりといえます」
「立ち話もなんだし、場所、移さないか」
「近くに行きつけの喫茶店があります。静かで密談には最適かと」
古泉に案内されるがままに、とっぷりと日の暮れた街並みを歩いていく。
悠々と歩を進める背中を追いながら、俺は古泉の言葉に、どうしようもない不安を抱いていることを自覚していた。
どうしてだ? 半年前から何も変わらず、安寧を保ち続けた俺たちが、何故?
SOS団の誰もが、充足した毎日を送っていると信じていた。それをとりまく環境も、人々も、変わらなかったのに、どうして―――
続きは明日の夕方あたりから
残ってたらの話だけど
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 01:24:18.10 ID:SwmbnCbq0
乙だぜ保守
250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 06:31:16.38 ID:LtWLM3u0O
ほ
266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 11:28:01.83 ID:q8jsPyQPO
保守
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 11:43:48.43 ID:VIIQB0t9O
涼
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 11:53:20.29 ID:vv+3Ft0LO
風
273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 13:23:16.55 ID:RVGM/Grf0
今暇だし簡易説明してみる
安価は基本的に選択式と自由記入式の二つ。
選択式
ex) 古泉がゲームに誘ってきた。俺は、
1、暇だしつきあう
2、今日は気乗りしない
※選択できる数は場合によって変わる。大体2つでたまに3つ
自由記入式
ex1) 電話がかかってきた。こんな時間に誰だろう?
名前自由記入「 」
ex2) 今日は部活は休みらしい。特に放課後の予定はない。俺は、
行動自由記入「 」
話の流れを変える度合いなら自由記入の方が大きいが、
ルート確定したら選択式のが重要になる。
本筋のストーリーは考えてあるけど、まだまだ風呂敷は広げ始めたばかり。
特定のキャラを出したければ、自由記入を狙ってほしい。
それじゃ後ほど
282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 15:14:34.83 ID:mQOEkOF2O
心構えというか、姿勢を聞きたい。
このスレ内で完結させるつもりなのか、
パート化してだらだら続けるつもりなのか。
それによってこっちの保守具合が変わってくるし
285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 15:23:51.45 ID:RVGM/Grf0
>>282
できるだけこのスレで完結させたい
実際には今のペースじゃ難しそうだけど
そろそろ書き始めるわ
286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 15:35:24.20 ID:S4eVYlWA0
wktk
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 16:06:36.80 ID:RVGM/Grf0
注文したコーヒーが運ばれてくるまで、古泉は本題については緘黙したままだった。
微笑を浮かべたまま、取り留めもない話(それでも谷口トークよりは数倍マシだ)を投げかけてくる。
喫茶店に付くまでの足取りからするに、せっぱ詰まった状況でないことは理解していたが――悠長すぎないか、おまえ。
「いえ、決して現況を楽観視しているわけではありませんよ。
事は急を要する段階ではありません。それに恐らく勘違いしているようですから断っておきますが、
今回お話がしたかったのは、我々機関の不手際故の事後処理についてではありません」
ハルヒに関する話題において古泉は嘘をつかない。虚飾もしない。
だから、俺はその言葉を聞いて僅かながらに安堵していた。それを悟られないようにして、本題に入る。
「それで……俺たちが半年ぶりに直面した問題ってのはどういった類のものなんだ?」
少なくとも俺には、あいつとの関係に罅を入れた憶えは微塵もないぜ」
自分が早口になっているのが分かる。しかしそんな俺とは対照的に古泉は上品な仕草でコーヒーに口を付けてから、
「落ち着いてください。まずは僕の話を聞いていただきましょうか。閉鎖空間の発生原理を、あなたは憶えていますか?」
愚問だな。忘れてる方がどうかしてる。
ハルヒの機嫌が悪くなったとき、自分の思い通りに行かなくなったときに閉鎖空間は発生する。
「ご名答です。では、昨年の春の一件の後、閉鎖空間の発生率が零に等しくなったのは何故でしょう?」
「それは……あいつが精神的に成長したからじゃないのか」
この世の中のつまらなさを理解した上で、そこに小さな愉しみを見つける。
そんな"当たり前"のことを、ハルヒがようやく受け入れたからじゃなかったのか。
古泉は過去を反芻するかのように、目を細める。
「ええ、そう考えるのが合理的です。機関の見解も同じでしたよ。
閉鎖空間の修正作用が発見されるまでは、ね」
291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 16:37:15.22 ID:RVGM/Grf0
修正、作用……? 新出単語に戸惑う俺。数学に比べりゃ現国の成績は良かったんだが。
「破壊されることだけを目的とした閉鎖空間が、何を修正するっていうんだ」
「誤謬がありましたね。修正、というよりは自己修復と言った方いいでしょうか。
彼女は閉鎖空間を発生させているわけじゃない。
発生しようとしている閉鎖空間を押しとどめているのです。勿論のこと、識域下でですが」
閉鎖空間は発生する前に封じ込められている。だから表面上はハルヒの精神は安定している。要はそういうことか?
「ええ」
古泉はコーヒーに視線を落としたまま、あっさりと同意した。
だが、そう簡単に頷いてもらっても困る。お前の言っていることが正しければ、
「ハルヒは毎日を楽しく思っていない、という結論に至るんだが」
ハルヒが毎日に我慢していたとは思えなかった。
周囲への物腰が柔らかくなったことと、行動に冷静さが伴うようになったこと以外は、出会ったときから何も変わっちゃいない。
100Wの笑顔も健在だしな。
「それは極論ですよ。落ち着いてください。
閉鎖空間の発生規模は4年前に比べれば月と太陽ほどの違いがありますし、
彼女が叶えられない欲望――宇宙人に出会いたいなど――を抑圧するのに、ストレスは付随していません」
「なら、何故閉鎖空間が瞬間的に消滅するとはいえ、発生するんだよ」
間髪入れず質問を返した俺に、古泉は苦笑しつつこういった。
「それが分からないからこそ、あなたにお話を伺いたかったのです」
……ははあ、そういう訳か。二年前から相変わらずのその問題丸投げ姿勢には、呆れを通り越して感服するね。
293 名前:二日目 夜 喫茶店[] 投稿日:2007/12/06(木) 16:44:42.07 ID:RVGM/Grf0
「まあまあそう仰らずに。彼女と心理的な距離が一番近いのはあなたです。
あなたの視点から見て、何か気づいたことがあれば教えていただきたいのですが」
俺は数刻前の古泉と同様、グラスに視線を落とした。
どうやら無意識の内に飲み干していたようで、溶けかけの氷が積み上がっている。
ハルヒについて心当たり、か。
そういや―――
1、今朝はメールのことでこってり絞られたっけ
2、昨夜の帰り道で、「今が楽しい?」なんて聞かれたな
3、別に心当たりはないな
>>298までに多かったので
294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 16:45:12.01 ID:5lIYIJ/t0
2
295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 16:46:17.16 ID:XHwaLHLd0
1
296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 16:47:31.88 ID:eeE3VnsXO
ここは2だろ
297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 16:50:10.65 ID:+XO7UC290
2
298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 16:50:28.85 ID:WLxbJ9UG0
まあ2だな
302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 17:26:53.74 ID:RVGM/Grf0
「昨日の夜、あいつと一緒に帰ったときのことなんだが……」
俺は心に小さく巣くっていた疑問を、打ち明けてみることにした。
やけに元気がなかったハルヒ。妙に居心地が悪くなって、声を掛けようとしたときに、
「今が楽しい?」なんて抽象的な質問をされたんだっけ。
「それで―――あなたはどう答えたのです?」
ふと視線を上げた先。古泉はいつになく真剣な面持ちで、話の続きに耳を傾けていた。
こんなに眼光が鋭い古泉を見るのは久方ぶりだ。
昨夜の会話には、何か重要な意味が込められていたのかもしれない。
「嘘偽りなく答えたよ。
刺激がちょっと足りないと思うことはあるが楽しい、ってな……ってどうしたんだよ、古泉」
蒼い眼光が一層強くなる。それは長門の視線のように無感情で、その実俺を咎めていた。
しかし瞬きした直後にはいつもの細目に戻っており、表情から、ましてや視線からなど、微々たる負の感情もくみ取れない。
古泉はそれからしばし沈思黙考した後、
「それでは――二つ目にして最後の質問です。あなたにとって、彼女とはなんですか?」
シリアスな雰囲気を一転させる、とんでもない質問をしてきやがった。
コーヒーを飲み干しておいて良かった。もし口に含んでいたら、古泉の微笑フェイスがコーヒー塗れになっていただろうからな。
「き、急にそんなこと聞かれても返答に困る」
どもる俺。我ながら情けないほどの耐性のなさだ。
だが、勝手に焦っている俺をよそに、古泉は大真面目な顔で復唱した。
「あなたにとって彼女は、神ですか。友人ですか。それとも―――特別な存在ですか」
304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 17:41:46.18 ID:RVGM/Grf0
俺はあいつとの距離を測ることを、無意識の内に避けていた。
世界を思うがままに書き換えられる、神の如き力を持った少女。
俺はそいつと出会ってからというものの、今の今までずっと共に毎日を過ごしてきた。
それは何故だ。神のご機嫌をとらなければ世界が破綻するから?
済し崩し的に友人関係という既成事実が完成したから?
それとも―――備わった能力なんて関係なく、俺にとって掛け替えのない、大切な存在だから?
カラン。小気味よい音とともに、グラスの氷が瓦解する。
「古泉、俺は――――」
1、あいつは神で、俺はただ、そいつに近くにいることを許された凡人だと思ってる。
2、最初は鬱陶しかったが、今じゃ俺を愉しませてくれる良い友人だよ
3、俺はいつのまにか、あいつなしじゃ毎日を楽しめなくなっちまった。だから、掛け替えのない、大切な存在だ。
※ルート分岐 ハルヒルート(まあこれが一番ノーマル)or他の人
>>324 までに多かったので決めます
一度ルート決まったら、選択ミス重なればBADEND行き
305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 17:44:00.70 ID:eeE3VnsXO
3
なんかマジでノベルゲーやってるみたいだ
306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 17:52:17.18 ID:P5irAd6D0
今追いついた
ここは3だろ
307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 17:52:27.28 ID:S9yL8A9z0
3
308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 17:53:15.24 ID:oKXfilSj0
3!なんといっても3!
309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 17:57:20.31 ID:HTqoqBiEO
お前らハルヒ好きだな〜
3
310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 17:57:25.95 ID:5lIYIJ/t0
最初はヒロイン攻略でしょ
ってことで3
312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 17:59:47.45 ID:L3S5RWlP0
3
313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 18:04:03.81 ID:4a/tHXrN0
3だな
316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 18:17:14.66 ID:/YKtWrRnO
3
317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 18:17:30.58 ID:RVGM/Grf0
圧倒多数によりハルヒルート決定
まあ最初はメインヒロイン攻略だよな
飯食ってくる 7時くらいに戻ってくるぜ
327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 18:43:53.22 ID:WLxbJ9UG0
ほ
328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 18:50:58.38 ID:WLxbJ9UG0
ほ
332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 19:14:39.78 ID:RVGM/Grf0
「古泉、俺はさ――――」
第一印象は最悪だった。SOS団なんて珍妙な組織に引っ張り込まれ時なんか、
どれだけHR前に話しかけたことを後悔したか知れない。
「いつのまにか――――」
だが、悔悟心は消えていった。SOS団には俺が子供の時に夢見ていた幻想が、現実化していた。
超能力者、未来人、宇宙人、ひいては神様にまで振り回されて。
いやいや引きずられていたはずの俺は、いつしか、自らの意志で関わりを持つようになった。
「いや、ほんとにいつのまにこんな風になっちまったのかわかんねーんだけど―――」
中庸平凡といった言葉が似合う俺を、こっち側に無理矢理引き込んだのはあいつだ。
でも、俺にフツーに暮らすよりもずっと充実した日々を贈ってくれているのもあいつだ。
認めるのは悔しいが、
「あいつなしじゃ毎日が楽しくないんだよ――――」
そして次に言うことは、さっきよりも赤面必至なんだが……
摩訶不思議体験はハルヒの神様パワーだとしても、そのパワーの持ち主に対する気持ちは
掛け値なしの、純粋な気持ちなわけで……まあ、要するに
「要するに、あいつは孤高の神様でもただの友人でもない、特別な存在って事だ」
「…………」
うわー、いっちまった。こんな芝居じみた科白は古泉の専売特許だってのに。
古泉は自分から質問してきた割には、黙ったままで、目を閉じて考え事をしている。
俺はといえばあんなことを口走ってしまった後悔の念でいっぱいで、
もうまもなく脳内で脳内人格による"大反省会"が開かれようとしていた。
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 19:43:54.88 ID:RVGM/Grf0
「ふふ……どうやら僕は、あなたを見くびりすぎていたようですね」
しかし議長が議員のカウントを始めたところで、反省会は頓挫する。
「あなたの意志は十分に伝わりました。これで僕も、あなたにヒントをあげることができます」
瞑目から覚めた古泉は、意味ありげな笑みと共に、そう宣った。……ヒント?
「ええ、涼宮さんを葛藤から救い出すためのヒントです」
と、ここで俺はある矛盾が生じることに気づいた。ちょっと待て。
出題する側は答えが分かっていなきゃ、ヒントなんて余裕かます以前に出題できないはずだ。
「答えならとっくに分かりますよ。
客観的な視点とは、主観者よりも多彩な推論が立てられるのです。
先ほどの質疑応答で、僕は僕の仮定論に、確かな確証を持ちました」
「ほう。ならご託はいい。さっさと解決方法を言え」
俺なりに精一杯強面をつくって、超能力野郎を脅迫する。だが。
「あなたが自発的に理解しない限り、意味はありません。それは僕の強制になってしまう」
お馴染みのポーズをとったまま、古泉は続ける。
「時間的な余裕はあるとしても、だ。もし俺が何時までたっても気づけなかったらどうするつもりなんだよ」
「その心配はありえませんね。彼女の生成された瞬間消滅する閉鎖空間は、
機関の戦闘員が侵入するのがやっとなくらい矮小なものです。放置しても、現界にはなんら影響はありません」
「騙してたのかよ。一人で焦っていた俺は、なんだったんだ?」
「おや、僕は一言もタイムリミットがあるとは言っていませんが。
それに――彼女の中に蟠りがあると知った今、あなたにそんな縛りは意味がないのではありませんか?」
340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 19:59:28.28 ID:RVGM/Grf0
「ぐ……」
痛いところをついてきやがる。だが、先ほど「ハルヒは俺にとって大切な存在だー」と豪語した俺に、
上手い返しは見あたらない。
「じゃあヒントでいい。教えてくれ」
「まあヒントというわけでもありませんが。
彼女の行動の一つ一つに、目を向けてあげて下さい」
「は……?」
あまりに大雑把なヒントに、拍子抜けする。
「そして、あなたと出会った当初の彼女と、どう変わったのか。それをもう一度再確認してみてください」
「そんな適当なことでいいのか」
「ええ、構いません。十分です」
………。それきり喋ろうとせずにこちらをニコニコと見つめる古泉に、俺は1分間だけ付き合って、
「あー、俺、帰るわ」
コーヒー代を置いて席を立った。不完全燃焼感が拭えないが、もう話すことは何も残っていない。
もし俺が佐々木なら、知的トークで深夜まで盛り上がれるんだろうけどな。
「じゃあな」
新しいコーヒーを注文した古泉を捨て置いて、帰路に着く。春先だというのに、夜風は秋風のように冷ややかだ。
ふと空を見上げれば。パチパチと音を鳴らして切れかけている、外灯があった。
347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 20:31:25.17 ID:RVGM/Grf0
――――――――――――――――――――――
「ふぅ」
二杯目のモカを一口。長広舌の所為で乾燥した口内が、温かい味で満たされていく。
美味しい。素直にそう思える味だ。まあ、それでも昨年卒業した、朝比奈さんのそれには遠く及ばないのだけれど。
必要なファクターは、元より出揃っていた。
後は、そう――不器用な彼女と、鈍感な彼が如何に誤解なく歩み寄れるか。
相互理解さえしてしまえば、後は済し崩し的に事は進む。僕の補助は無用になる。
もう、表面的に僕ができるのは静観だけとなった。例えイレギュラー因子が登場しても、僕に手出しをする資格はない。
まあ、彼は自分の気持ちには正直な人だから、無用の心配だろうけど。
カラン。残ったモカは四分の一ほど。
それを飲む間にIfを考えてみることにした。僕は子供の頃から仮定論が好きだ。
もし彼が彼女の蟠りを重要視していなければ、僕はどういった反応を返していただろう。
それは明確な答えを貰った今では、仮定が難しい。
けど一つだけ分かることがある。例え返事が快いものでなかったとしても
―――僕はSOS団の一員として、彼らの仲を取り持つよう、努力したのではないかと思う。
摩擦することのないすれ違いを傍観するのは、僕にはあまりにも辛すぎるから。
――――――――――――――――――――――――――――――
遅くなったことに関して、家族の反応は様々だ。
「連絡しなさいよ」と小言を漏らす親。俺が帰ってきたことにも気付かずに爆睡しているシャミセン。
そして妹はというと、
「ただい「キョンくんおかえりー!!」
348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 20:36:43.13 ID:RVGM/Grf0
妹よ。俺はときどき、お前が何歳か分からなくなる。
さて。俺は風呂に入ったあと、居間でTVを鑑賞している。
だがどれもこれもつまらない番組ばかりで、チャンネルが定まらない。
ここは――
1、メールのチェックでもするか。昨日はそれを怠って災難にあったわけだし。
2、古泉の話について俺なりに考えてみよう。
3、久々に妹と遊んでやるか。
>>352までに多かったの
350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 20:37:54.29 ID:+Nu3vrWmO
3
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 20:38:04.28 ID:eeE3VnsXO
文才があふれてますね
2
352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 20:38:21.49 ID:OwF4xvah0
3もいいかもしれんがここはあえて2で。
…う〜む一番書きにくそうだな。ごめんよID:RVGM/Grf0さん。
353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 20:39:17.31 ID:eeE3VnsXO
間違えた
1
359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 20:44:46.29 ID:OwF4xvah0
>>350・・・3
>>351・・・2――[後に訂正]―→1
>>352・・・2
・・・さて?
363 名前:1+2+3まとめてやってやんよ[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:04:23.37 ID:RVGM/Grf0
古泉の話を、もう一度俺なりに整理してみよう。
ハルヒは昨年の春の一件の後、閉鎖空間を発生させなくなった。
俺はそれを、ハルヒの外面的印象から、精神的に成長したのだと決めつけていた。
だが、それは俺に都合がいいだけの、なんとも勝手な解釈だった。
古泉によると、閉鎖空間は発生していた。だが、瞬間的に抑圧されて消滅し、発見されずにいたのだ。
この特殊な閉鎖空間は(以後、便宜上「特殊閉鎖空間」と呼ぶ)を機関が認知していなかった理由は、もう一つある。
特殊閉鎖空間が、あまりに小さかったことだ。4年前の最盛期と比べると、それはとてもとても小さなものらしい。
偶発的にでも発見されたのは、奇跡的なことだったということだ。
が、発見されたところで、機関のお偉いさんにはその発生原因が突き止められなかった。古泉は俺に助力を求めた。
その結果。古泉は特殊閉鎖空間のタネが分かったらしいが、質問された俺はといえば、さっぱりである。
古泉はハルヒの動向に目をむけろと言っていた。過去のハルヒとの違いが、答えにつながるらしいが――
まったく、古泉も具体性に欠けるヒントをくれたものである。
「キョーンーくんっ!」
「ぶへぇあ」
見事なボディプレスが脇腹に決まり、なんとも情けないうめき声を上げる俺。
早速マウントポジションをとった妹が、ニヤリと笑う。怖い。怖いよMy sister。
妹はその愛らしい手で近場にあった小型の直方体をつかむと、一気に顔面に振り下ろし、
「はい。携帯ふるえてるよー。キョンくんぼーっとしすぎ」
携帯を胸に落として去っていった。
だがな妹よ、ワンピース型のパジャマでマウントポジションはやめたほうがいいぜ。その、色々と。
「えーなんでー? あ、眠いからねるね。おやすみー」
「ああ、おやすみ」
妹に夜の挨拶を返して、携帯のディスプレイに目を向ける。新着メール一件、か。
366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:06:15.56 ID:OwF4xvah0
あんたすげぇよ、最高だ。
367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:06:34.02 ID:eeE3VnsXO
作者の器の大きさに感動した
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:13:48.40 ID:Qh9H1Ei5O
wktkwktk
370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:15:01.05 ID:RVGM/Grf0
誰だろう。俺は携帯を持ちながらもメールを多用する人種ではないので、
こちらから発信しない分、発信されることもないという結構寂しいメールライフを送っている。
例外はいるものの、あいつを除けば暇つぶしにメールを送ってくるような暇人はいない。
いるとすれば、歴とした用件を携えているやつだけだ。
片手でボタンを操作して、俺はメールボックスを開けた。
送信者の名前は――
>>375
自由記入「 」
ちょっと疲れたから休ませてくれないか
風呂も入りたいので、次に投下できるとすれば0時以降になりそうだが
374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:17:54.67 ID:OwF4xvah0
ハルヒ
375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:18:35.64 ID:13Aa5Xu60
ハルヒ
376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 21:18:47.28 ID:mQOEkOF2O
ハルハル
377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 21:18:53.77 ID:XTqwbxSE0
ハルヒ
381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:19:52.19 ID:13Aa5Xu60
ハルキョン希望者の多さにワロタww
383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:21:20.02 ID:cbZOLpmU0
>>381王道すぎて飽きた気もする
385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:24:44.58 ID:XHwaLHLd0
>>383
いいんじゃね?こんなクオリティは久しぶりだし
388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:30:28.28 ID:XHwaLHLd0
とりあえず皆>>370を労おうなんだぜ?
激しく乙
392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 21:32:45.59 ID:eeE3VnsXO
>>370
乙なんだぜ
404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 22:17:18.31 ID:WLxbJ9UG0
ほ
426 名前:絵文字は省略してます[] 投稿日:2007/12/06(木) 23:18:02.36 ID:RVGM/Grf0
「ハルヒ……」
送信者の名前が、ぼう、とディスプレイに表示される。
一覧を見る限り、本日のハルヒからのメールはこれが初めてのようだ。
俺は今頃夢の世界をはね回っているであろう妹に、心中で謝辞を述べた。
さんきゅ、お前のおかげで早期発見することができたよ。
4/24
from:ハルヒ
subject:
今起きてる?
起きてたら絶対メール返しなさいよね
スクロールバーはない。用件は記載されておらず、俺が起きているかどうかの確認らしい。
それにしても……素っ気ない文章だな。絵文字を使用しているのが唯一の救いだ。
初めてメール交換したときなんかは、あまりに殺伐とした文章で辟易したもんだった。
疑問符や感嘆符は使用されているものの、顔文字や絵文字が一切使用されていなかったのである。
後日伺えば、曰く、余計な装飾は不要とのこと。
あれからあいつに絵文字による感情表現の大切さを説いてやって、次第に絵文字をつけるようになったんだっけ。
と、閑話はここまでにしておいて。
to:ハルヒ
subject:
ああ、起きてるぜ
昨日はマジで悪かった
それで、今日は何の用だ?
送信ボタンをプッシュする。送信中...という文字が表示されて、俺のメールはハルヒの元へと旅立っていった。
便利な時代になったもんだ。どんなに離れていても簡単にコミュニケートできるなんて、古人は想像もしなかったに――――
ヴー、ヴー、ヴー……送信終了から約40秒のこと。どうやらハルヒは、俺にモノローグを吐露する暇も与えてくれないようだ。
427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 23:18:48.68 ID:AHp+yCd20
きたぁぁぁぁぁ!!!!!
439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 23:38:49.64 ID:RVGM/Grf0
from:ハルヒ
subject:
用なんて何もないわ
メールしたいからメールしたの
用件ないのかよ!
メールしたいからメールしたいって、お前目的と手段がごっちゃになってないか?
to;ハルヒ
subject:
まあ予想はついてたけどな
要するに暇なんだろ?
俺で良ければ話し相手になるぜ
送信、と。そして携帯を脇に放り投げた30秒後に、携帯が着信したことを誇張する。
ハルヒの反射神経が天性のものであることは重々承知していたが、幾ら何でも早すぎる。
from:ハルヒ
subject:
あんたは大きな勘違いをしてるわね
キョンが話し相手になるんじゃなくて
あたしがキョンの話し相手になってあげるの
あー…こんな簡単に伝家の宝刀を出さざるを得なくなってしまうとは、俺も修行不足ということか。
急激に衝動が込み上げ、俺はそれに流されるままに、
「やれやれ」
深〜い溜息をはき出した。ハルヒ節ここに極まれり、だな。
さて、この我が儘な団長様を愉しませるには、どんな話題が良いだろう?
>>445
自由記入「 」 鬼畜もおkだがやりすぎるとBADだぞ
445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 23:41:55.54 ID:eeE3VnsXO
今度の休日は遊びにいこうぜ
449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/06(木) 23:42:50.93 ID:Qh9H1Ei5O
>>445 GJとしか言いようがない GJ GJ
471 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:03:30.75 ID:biwb0DiZ0
携帯片手に、しばし思案する。
ふと焦点をずらせば、なんとなしに流していたTV番組が特集をやっていた。
『――いよいよ開場が明日に迫った――たくさんの入場客で賑わうと予想され――』
都会近くに建設が進められていたテーマパークの話は、谷口に聞かされて知っていた。
なんでもどこかの財閥が巨額の資金を擲って建造した、所謂「金にものをいわせた娯楽施設」らしい。
一瞬、脳裏を麗しい翠緑髪を靡かせた、ハルヒに勝るとも劣らない先輩の姿がチラつく。まさか、な。
……いや待てよ。一昨日夜桜を見せにもらいに行ったとき
「今度うちの家の一大プロジェクトが完成するにょろ。その時はみんなで遊びにきてほしいっさ」
とかなんとか言ってなかったか? 自然、俺はニュースキャスターの声に、耳を欹てた。
『――――鶴屋財閥は推定で――億円かけたと言われおり―――』
ビンゴ。
「マジかよ……」
嘆息する。
鶴屋家の総資産額は日本の国家予算を遙か眼下に、どこかの大国と渡り合えるほどなんじゃないだろうか。
でもま、丁度良い話題が見つかったもんだ。早速ハルヒに、知っているか聞いてみよう。
to:ハルヒ
subject:
鶴屋さんの家が造ってるっていうテーマパークのこと、知ってたか?
なんでも明日が初開場らしいんだが
476 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:08:33.37 ID://6UsQ4q0
2007/12/06(木) 23:42:04.34
↓
2007/12/07(金) 00:03:30.75
( ゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
そ の 差 2 1 分
(;゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
そ の 差 2 1 分
_, ._
(;゚ Д゚)<お前は精神と時の部屋でも持ってんのか?
477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 00:10:32.68 ID:Ds8bZv2YO
事前に用意してんだろ、それにしても凄いが
478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 00:11:01.16 ID:bgRh0OO10
>>477
自由記入なのに?
482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:22:47.82 ID:biwb0DiZ0
from:ハルヒ
subject:
あ、あんた……それわざと…じゃないわよね
キョンだもんね
この前あれだけ誘ってもらったのに忘れたの?
愕然とする。くそ、俺の脳はもう寿命が近いということか。
だがしかし、ハルヒが知っているなら話ははやい。
to:ハルヒ
subject:
すまん、忘れてたみたいだ
ところで……どうだ? 今度行ってみるっていうのは
折角誘ってもらってるわけだし
送信、っと。女の子をデートに誘う、なんてシチュエーションはどきどきモノの筈なのだが、
なかなかどうして、今の俺は落ち着いていた。
古泉の言葉を反芻する。ハルヒの動向に注目しろ、と古泉は言った。
それがハルヒの蟠りを氷解させる、足がかりになると。
ならば、テーマパークで遊ぶのはそれを確認する絶好の機会である。ヴー、ヴー……
お、返ってきた返ってきた。二つ返事でOKしてくると有り難いんだが。
from:ハルヒ
subject:
あたしは構わないけど
他のみんなも誘うの?
長門と古泉の顔が、眼窩に浮かぶ。俺としたことが、完全に他のSOS団メンバーを失念していた。
ここは――1、他のメンバーも誘おうか
2、二人きりで行こう
>>490までに多い方
483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:23:43.07 ID:u8DCXcX4O
2
484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:23:44.83 ID://6UsQ4q0
2
485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:23:51.50 ID:kIywUJmOO
2
486 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 00:23:59.94 ID:ynMXANjg0
2
487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:24:15.65 ID:XgP2eEfI0
2
489 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 00:25:04.69 ID:9MaUaj5g0
個人的には2だけどキョンなら1
490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:25:12.61 ID:XarJ5EtbO
2
503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:35:30.33 ID:tat0NZGdO
2ばっかりだなwwwww
504 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:41:00.19 ID:biwb0DiZ0
to:ハルヒ
subject:
二人きりで遊びに行かないか
古泉はともかく、長門はあまりああいうトコ好きじゃなさそうだし……
久々にお前と俺だけってのも悪くないと思うぜ?
気恥ずかしくて長門の喧噪嫌いを引き合いに出したが、本意は三行目に集約されている。
確かに二人きりという条件は、ハルヒの様子を観察するのに役立つだろうが――
いつしか俺は、ハルヒと二人で遊びにいくということが、何よりも愉しみになっていた。
俗に言う「目的のすり替わり」である。
携帯を放り投げてから、3分後。若干の間隔を開けて返ってきたメールを、急ぎ開封する。
果たしてハルヒの返事や如何に?
from:ハルヒ
subject:
ま、それも悪くないかもね。
行くのは……土曜日がいいわ
どうせ知らないだろうから教えてあげるけど
明日はプレオープンで、明後日から本格的に稼働するの
それに合わせておっきなセレモニーもやるそうよ
……どうやら喜ばしいことに。ハルヒも乗り気なようである。
結果的に部活は休んでしまうことになるが、団長直々のずる休みだ。
団員が咎められるわけもない。俺はSOS団公認の休日を、ハルヒと愉しむとしますかね。
to:ハルヒ
subject:
へえ、セレモニーか……ますます楽しみだ
詳しい話はまた明日聞かせてくれ
もう時間も遅いしな おやすみ
505 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:42:35.35 ID:oZVwYnL40
wktkwktk
507 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:51:21.24 ID:zJGs9QCrO
wktk
返事がくるまでの間がいいww
ハルヒがどんな表情でメール返信してるのか妄想して萌えた
511 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 00:56:15.67 ID:biwb0DiZ0
携帯をポケットにしまって、体を起こす。
食べた後すぐに横になっていた所為か、全身が鉛のように重かった。
牛になるといういう寓話は、存外、嘘ではないのかもしれない。
自室にたどりついた俺は、倒れ込むようにベッドに沈んだ。
白塗りの天井は消灯しているのに薄明るく、ふと、光源の探して視線を彷徨わせる。
淡朦朧とした光の正体は月光だった。窓外は暗闇に包まれていて、その中心で半月が煌々と輝いている。
雲はなく、しかし星もなく、月だけが昇っている空。ただただ索漠とした印象の、幻想的な風景が広がっている。
だから。微睡みの中で聞こえた
「おやすみ、キョン」
という声も、きっと、幻想の一部に違いない。
二日目終了
疲れたぜ 明日でハルヒルート完結
513 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 01:00:31.32 ID:AbwJjFs50
乙!
今夜はこの辺かい?
515 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 01:01:17.63 ID:biwb0DiZ0
余談
この話は完全に安価に依存してるんで、予測してある程度書いてるってのはないよ
というかそんな時間ないです。。
あと、もし希望があるのなら、ハルヒルートの後に二週目も可能なんだぜ
今度こそおやすみー
516 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 01:01:24.40 ID:0zKzF4il0
アア。。今日はもう終わりか。残念。 そして乙
519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 01:04:27.64 ID:AbwJjFs50
二週目もwktkだが、とりあえずハルヒルートが完結してからの書き手のテンションと具合だよなw
保守しとくぜ
523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 01:11:30.39 ID:zJGs9QCrO
書き手さん、おつかれさんですた!
534 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 02:05:50.60 ID:zJGs9QCrO
保守だにょろ
556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 07:27:11.72 ID:BR2kV5ReO
ほす
574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 12:25:02.43 ID:PRDqUZ4qO
作者すげえな…語彙力が半端ない……
ちょっと本読んでくる。
583 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 14:13:07.37 ID:0ID/SWIK0
保守
587 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 14:52:52.94 ID:biwb0DiZ0
testowata
少し日常描写が書きたくなった
人は少なそうだけど、まったり進めていくから
気軽に安価とってね
588 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 14:53:47.77 ID:cMNxwSbZO
wktk
590 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 15:14:22.42 ID:biwb0DiZ0
薄目に時計が映り込む。午前7時過ぎか……まだ時間的な余裕はたっぷりあるな。
寝返りを打って布団を頭から被る。本当はつい数分前から覚醒していた俺だったが、
窓から差し込む朝日に当てられて、ぐずぐずと起きるのを躊躇っていた。
春眠暁を覚えず。俺がその例に違わず春眠を満喫して、何が悪い。
「キョンくーん、朝だよー!」
だが残念なことに。
「やっぱり寝てるー」
それを許さぬ小悪魔が、家に一匹棲んでいる。
「もう、しょうがないなあ」
面倒だ、という割に声が弾んでいるのは、俺の幻聴ではない。
と、次の瞬間に飛び跳ねる音がした。一、二、三――今だ!
思いっきり身を捻って、体ごと脇に転がり落ちる。
それと同時に、俺が寝ていた場所で
「あむっ……んー、んー」
というくぐもった呻き声が聞こえた。
立ち上がって確認すれば、そこには案の定、毛布に絡まって足をばたばたとさせている妹の姿が。
良い具合に絡まってるじゃねえか。何時もやられっぱなしだと思ったら大間違いだぜ。
俺は、
1、いい機会だ。ちょっと苛めてやろう。
2、急いで支度するか。たまには早く登校するのもいい。
>>593までに多かった方
591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 15:17:43.58 ID:s1dcvMpyO
2
592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 15:23:34.14 ID:d8XhuRqC0
1
593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 15:25:00.26 ID:KWJMKkIU0
2かな。ハルヒの驚いた顔が見れるかも試練
600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 16:01:08.59 ID:biwb0DiZ0
「さらば妹よ。お前の兄に生まれてよかったぜ」
と嗚咽混じりに言い残し、支度をすることにした。
たまには早朝に登校するのも悪くない。普段とは違ったやつらと会えそうだしな。
妹は――まあそのうちこの家の誰かに救助されるだろう。
それまで春眠のありがたさを味わっているがいいさ。
蛇足だが。妹が次の朝から、変則的かつ強力無比なニードロップを仕掛けてくるようになることを、
その時の俺は知る由もなかった。
――――――――――――――――――――――
歩きなれ過ぎて、眼を瞑ったままでも歩いていけそうなハイキングコースを、今日も歩く。
朝の冴えた空気は心なしか美味しく感じられ、淡い陽光は徐々に体温を上げてくれる。
うん、今日の滑り出しは快調だ。
たまに見かける北高の生徒は、時間帯が違う所為だろう、知らない顔ぶればかりだったが、
その中に後輩らしき男女の連れを発見して、俺は後ろからその様子を眺めていた。幽かに声が聞こえてくる。
「もう――って言ってるでしょ!」
「わりぃわりぃ―――だったんだよ」
漠然と。その知らないはずの二人を、よく知っているような予感がして。
郷愁の念にも似た、妙な情動に襲われた――その時だった。
「なーに朝っぱらから辛気くせぇ顔してんだよ、キョン!」
ドン、と背中に衝撃を受けて前のめりになる俺。相手が一瞬であの野郎であることを理解し、
「やれやれ」
面倒なヤツにあっちまった、と言葉ならずとも身振りで表現する。これも一重に、古泉演技教官の指導の賜だ。
601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 16:08:48.14 ID:kIywUJmOO
きたきたあ
603 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 16:23:36.33 ID:biwb0DiZ0
「ひでぇ………お前がそんな冷酷なやつだとは思ってなかったぜ」
が、存外谷口は俺の演技を真に受けたようで、壁に向かってさめざめと泣いている。
分かった。俺が悪かったから、いい加減近隣住民の方々が奇異の視線を向けていることに気づいてくれ。
「にしても、二日連続でお前に出会うとはな」
谷口と朝一緒になることなんて、多くて週に二回程度。
二日連続なんてのは入学当初から記憶を洗っても、数えるほどしかない。
そんな俺の感想に、哀咽から立ち直った谷口は、
「なに寝ぼけたこといってんだよ。俺は大抵この時間帯だ。
今朝あったのは、お前が妙に朝早くに登校してきたからだろ?」
谷口にしては珍しい的確な指摘に、得心する。
「まったくお前の言うとおりだ」
だが、俺が先刻の非礼を詫びる前に、
「おうよ。ま、そんな勘違いはいいとして、なんで低血圧のお前がこんな朝早くに――」
谷口は不自然に語尾を切り、俺の後方三十メートルあたりに眼を凝らし、
「あー、俺先に行くわ。俺はこう見えても空気の読める男なんでな」
足早にハイキングコースを上り始めた。ニヤニヤと、性根の悪そうな笑みを残して。
学校に用があったのかもしれないな。アホの谷口の行動一つ一つに濫觴を求めていたら、キリがない。
適当に思考を切り上げて、さっさと学校に向かうことにする。
だが、ふと背後まで迫っていた足音がやんだのに気づいて、俺は何気なく振り返った。
605 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 16:46:51.03 ID:azwxmPFU0
wktk
607 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 16:55:13.31 ID:biwb0DiZ0
「こんなとこで何してんの、あんた」
整った目鼻立ちにセミロングの黒髪、そしてこれ以上にないほどに目立つ黄色いカチューシャ。
ハルヒが仁王立ちで、ずん、と俺の前にたっていた。
しかしこれは毎度感じることだが、結構な身長差があるはずなのに、それを実感できないのは何故だろう。
威厳の差か?
「いや、さっきまで谷口がそこにいたんだが――」
「朝っぱらから谷口に捕まるなんて、あんたも災難ねー」
まったくだ。早く起きられて、喜んでた矢先にこれだもんな。
「そういえばあんたがこんな時間に登校するなんて珍しいじゃない。丁度いいわ。一緒に行きましょ」
極自然に、並んで歩き始める俺とハルヒ。
「―――それでね、有希ったらこの前――信じられる?――」
「――ほんとかよ――――俺も居合わせたかったな―――」
とりとめのない会話は続く。すぐに枯渇するかと思われた会話の種は、
しかし途切れることもなく、俺とハルヒは、穏やかな朝の登校風景を描いていた。
ふと。眼窩に、先ほどの後輩たちの会話が再生される。
今の俺たちは、あの二人に似ているようで、何処か違っていた。
そう、それは――分かってしまえば失笑してしまいそうなほどあっけなく、
同時に、切欠がなければずっと正体が掴めないような違和感。
「―――まだ完全に起きてないんじゃないの? しゃんとしなさいよね、しゃんと」
ハルヒの声に我に返る。特にわけもなく、ハルヒの凛とした声なら、どんなに眠い朝でも眼が覚めそうだな、と思った。
634 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 19:50:30.91 ID:biwb0DiZ0
――――――――――――――――――――――――――――――――
いざ到着してみれば、校舎の壁に設置された時計の針は、
俺が想定していた到着予定時刻よりも、随分若い数字を指し示していた。
自然と、しゃきしゃきと歩くハルヒに歩調を合わせていたのだろう。
こんな時間に登校するのは特別な用事があるヤツか、誰かと適当にだべりたい暇人と相場が決まっている。
従って昇降口から教室にかけての廊下に人影は少なく、俺は新鮮な校内の一面を垣間見ることができた。
しかし――厳粛な雰囲気漂う廊下と対照的に、無駄に活気があるのが俺たちのクラスなわけで。
ドアを開けた瞬間。がやがやとHR前のお喋りに勤しんでいたクラスメイトたちの視線が、こちらに集中する。
なんだこの生暖かい視線は。気にせずお喋りに戻ってくれていいんだぞ。
「えー、おはよう、涼宮とキョン」
と、ドアを開けて硬直している俺たちの元へ谷口がやってきた。
お前、一度通学路で会っただろ。その仰々しい口調は何なんだ。
「俺がこういうことを言うのもあれなんだが」
谷口はニヤニヤ笑いを隠そうともせずに口を開き、
「お前らさ、朝から熱すg「黙りなさい」
叩き潰すような詰斥の元に沈黙した。
ハルヒの顔は先ほどまでの微笑のままなのだが、なんというか、凍っている。
いつものハルヒなら、谷口の戯言をまるで羽虫を扱うように無視するんだが……何か気に障ることでも含まれていたのだろうか。
それからハルヒはずんずんと席に向かい、拗ねたように窓に視線を投げて頬杖をついた。
638 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:00:53.91 ID:OzwdeE4p0
おかしいな。
なんか急にハルヒに萌え出したぞ?
639 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:01:29.46 ID:biwb0DiZ0
谷口はまるで冷凍保存されたマグロみたいに硬直している。
このまま教室に飾るのもいいんだが、芸術性は皆無な上邪魔なので解凍してやる。
「おい、起きろ谷口」
「……はっ! 涼宮のヤツ、あんなに怒らなくたっていいのによー」
あのな、冗談半分でもあいつをからかうのはやめてくれ。
そのしわ寄せは後処理は、全て俺に一任されているんだ。しかも1.5倍増しで。
「へいへい」
……もう何も言うまい。
さて。HR前の雑談は恒例行事なわけだが、今日はHRまでまだまだ時間がある。
ここは―――
>>647
行動対象自由記入(学校にいるであろう人物名に限る)「 」
647 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:08:06.55 ID:8b/1eH6L0
ハルヒ
652 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:22:25.29 ID:biwb0DiZ0
早朝という慣れない時間の潰し方を、暗中模索する。
SOS団部室には誰もいないだろうし(ひょっとしたら長門が読書しているかもしれないが)
朝練で扱かれている部活の中に、俺の知り合いはいない。グラウンドに行っても無駄だ。
こんな平凡極まる北高の屋上、体育館裏、無人のプールサイドで超常現象が起るはずもないし。
ハルヒなら行きそうだけどな。それに第一、俺はアクティブな人間じゃない。
かくして。俺は体を捻らせて壁に背中を預け、
「おい、ハルヒ」
恒例のHR前雑談20分拡大版を企画したのであった。
「なあに?」
グラウンドを走る人影を追いかけていた瞳が、こちらに動く。
ハルヒの言葉遣いは柔らかかった。谷口の意味不明な失言も、既に記憶の彼方だろう。
特に話のタネは用意しておらず、雑談といっても登校時に語り尽くしたしな。
ここは何か建設的な話題を―――
1、そういや朝一緒に登校するの、久々だったよな
2、明日のテーマパークの件について、話し合おう
3、さっきはどうしたんだ 谷口、固まってたぜ?
653 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:23:44.30 ID:biwb0DiZ0
安価
>>657
657 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:25:51.51 ID:d8XhuRqC0
3
663 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 20:31:06.32 ID:SQ2Iu7xL0
個人的には
3→ハルヒの照れ隠しで2がいいんだが
676 名前:>>663 おk[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:50:37.55 ID:biwb0DiZ0
ここは何か建設的な話題を―――することもないか。
一見非生産的な行動が、後々意味を成すことは多い。俺の人生史がそれを証明しているからな。
うーん……ついさっきハルヒが最強の威圧感を以て谷口を黙らせたワンシーンについて、徹底リサーチしてみるか。
「さっきはいきなりどうしたんだよ。谷口のやつ、彫刻みたいに固まってたぜ?」
質問はシンプルかつ相手が答えやすいようするのが基本だ。
そして俺の質問は、まさにそのテンプレートの的を得ていた。
「…………」
だがハルヒはそれに答えることなく、ぷい、と顔を逸らしてしまう。
不味いな、雑談の出足からくじかれた。どうやらハルヒの怒りは、まだ鎮火されていなかったようである。
ちょっと聞いてみるつもりが、燻っていた火に油を注ぐ結果となってしまった。
「おい、まだ谷口に怒ってるのか?」
反応はない。堪りかねて、ふくらんだハルヒの頬を押してみる。
いい加減こっち向きやがれ。
「な、ななっ……!」
するとどうだろう。RPG的な表現をするならば効果は抜群といった風に、ハルヒはびくりと身を震わせた。
あ、いや、そこまで脅かすつもりはなかったんだが。
「あんたって本当に……」
「本当に?」
「…………ばか」
俺の頭中に疑問符が席巻する。理不尽な暴言には慣れちゃいるが、脈絡もなしに馬鹿とは傷つくね。
678 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:53:04.47 ID:CaMzyI3t0
・・・・GJ!!
679 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:54:52.16 ID:ynMXANjg0
あれ、ハルヒってこんな萌えたっけ?w
680 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 20:57:05.57 ID:biwb0DiZ0
ま、ハルヒが忘れたがっていた事柄をぶり返したのは良くなかったかもな。
猛省とまではいかないが、反省してしかるべきは俺だ。
時間を確認すれば、まだHRまでには10分ほどの猶予が残されていた。
何か話すにしても、あと一つぐらいが限度だろう。
1、そういや朝一緒に登校するの、久々だったよな
2、明日のテーマパークの件について、話し合おう
>>686
例えメインストーリーに関係ないような安価でも
選ばれた以上は責任持って文章化するから
自由気ままに選んでくれて構わないんだぜ
686 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 20:58:47.97 ID:3oGbPqZq0
王道で2
707 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 21:31:08.79 ID:biwb0DiZ0
「あ、そうだ。昨日言ってたテーマパークについて、詳しく教えてくれないか」
昨夜十分に話し合えなかったことを煮詰める必要がある。
ハルヒは心なしかむすっとしているように見受けられたが、予想に反してすぐに言葉を返してくれた。
「詳しくって言われてもね。何が聞きたいの?」
「ほら、どんな遊具があるとかさ」
「そうねー……中にあるのは、既存の遊園地と大差ないって話よ?」
その言葉に小さく落胆する。俺としては、新感覚の次世代アトラクションなんかを期待していたんだが。
「安心なさい。その代わりね、どの遊具の作りも半端な出来じゃないわ。
あれだけお金を注ぎ込んだんだもの、完成度はそこらの比じゃないんじゃないかしら」
超高速な三次元的移動を可能にした最新型ジェットコースターや、
ホラー映画よりもリアリティのあるお化け屋敷。むくむくと想像がふくらんでいく。
「ほう。杞憂だったみたいだな。でもあれだけ注目集まってるんだし、当日は滅茶苦茶込んでるんじゃねーのか」
「それはあたしも予想済みよ。酷ければ何時間も待たされるかもしれないわ」
「ま、5つでも楽しめたら良い方か。セレモニー当日だし、高望みはしないほうが―――」
「何言ってるのよ」
ハルヒが俺の悲観的予測に口を挟む。
殊勝な笑みが、ハルヒの表情に浸透していく。
ああ、鈍い俺でも分かるぜ。お前はこういいたいんだろう?
「全部制覇するに決まってるじゃない!」
「全部制覇する、に決まってるよな。お前なら」
重なる声と声。分かってるじゃない、と団長様は団員の聡明さにご満悦のようだ。恐悦至極に存じます。
714 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 21:53:07.49 ID:0zKzF4il0
キョンになりたいなりたいなりたいnんりあtsjんd
715 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 22:02:25.48 ID:biwb0DiZ0
それから俺たちは明日の待ち合わせ場所と時間について話し合い、
結論が出たまさに絶妙なタイミングで担任岡部が姿を現し、HR前の雑談は幕を閉じた。
――――――――――――――――――――――――――――――
時は変わって昼休み。ぐぅ、と情けない音が鳴る。
睡眠導入剤という名の鋭利なナイフを手にし、執拗に俺に群がる睡魔どもを追い払うことによって退屈な授業を凌ぐ、
という矛盾だらけの午前中を終えた俺の胃袋は、消費したカロリーを求めて悲鳴を上げていた。
まあ待て。すぐに炭水化物をこれでもかというくらいに放り込んでやるからさ。
机を合わせて手を合わせれば、お待ちかねの昼食タイムだ。
「あー、腹減った。なんで数学の授業はあんなに腹が減るのかねえ」
「谷口、それはね。授業に対する意識の持ち方によって変わってくると思うよ」
「まさに国木田のいうとおりだ。俺が言えたもんじゃないが」
谷口がこの世の何処から掻き集めてきたのか不思議になるくらいに多量の無駄情報を披露し、
それに国木田が的確なつっこみを返し、時たま俺が口を挟むという、二年前から少しも変わらぬ食事風景が展開される。
だが本日の主題提起は谷口ではなかった。国木田は、鯖の皮を丁寧に剥がしながら、
「今日ってあのテーマパークのプレオープンだよね」
それを聞いた谷口は、さも無念そうな表情を形作り苦言を呈す。
「そうなんだよなー。何も平日にプレオープンしなくってもいいのによぉ」
「あのテーマパークが狙ってる顧客年齢層は学生じゃないんだと思うよ。入場料が若干他のトコより高いし」
会話には参加せず黙々と口にご飯を運ぶ俺。
下手に加わればうっかり明日のことについて口を滑らせてしまいそうだ。
そう考えて、口を食べ物で塞ぐことにしたのである。だが空気の読めなさに関してはピカイチの谷口。
俺の急所をつく、見事な一撃を繰り出してきやがった。
716 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 22:06:57.46 ID:kIywUJmOO
谷口www
720 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 22:25:31.89 ID:biwb0DiZ0
「なあ。お前らは明日の予定、もう入ってるか?」
「僕はないけど。キョンは明日はアレで無理でしょ?」
もぐもぐとコロッケを咀嚼しながら首肯する。
アレとは勿論SOS団の活動のことだ。ナイスフォロー、国木田。
「………うーん、男二人でテーマパークは流石にねえしなあ……」
煩悶する谷口をおいて、俺と国木田は箸を動かすことに専念する。
どうやら危ない橋は無事に渡り終えられたみたいだな。もし明日のことが谷口にバレたら、どうな凄惨なことになるか想像もしたくないね。
だが。常に俺の期待の光を塗りつぶすのが、谷口なわけでもあって。
もうそろそろ違う方向へと話が向かい始めるかと胸を撫で下ろしかけた、その時だった。
「いいこと思いついたぜ」
谷口は得意げな視線をあたりに振りまくと
「キョン、お前涼宮つれてこれないか。俺と国木田もクラスの女子誘ってみるからよ。
どうだ。涼宮が嫉妬しない上に、男女比率三対三の完璧なプランだろ?」
そして国木田も追い打ちをかけるように、
「僕がクラスの女子を誘うのが決定事項なのは納得がいかないけど、確かにその計画なら問題はなさそうだねぇ」
二人揃って俺の返答を待っている。逃げ道はない。有り体だが、絶対絶命の大ピンチという訳だ。
よし、ここは――
1、言い訳(ハイレベル)しよう
2、言い訳(低レベル)しよう
3、素直に明日の予定を打ち明けよう
721 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 22:27:26.78 ID:biwb0DiZ0
安価
>>728
727 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 22:29:04.75 ID:0O1P1snt0
3
728 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 22:29:07.74 ID:8b/1eH6L0
3
729 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 22:29:29.25 ID:0ALMO8YW0
3
744 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 22:52:42.88 ID:SQ2Iu7xL0
スネーク確定だな
745 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 22:53:35.96 ID:biwb0DiZ0
数秒間の思考の末、最善の選択肢を選び出す。
俺が穴だらけの言い訳をしたところで、谷口&国木田コンビには砂上の楼閣に違いない。
ならここは無駄なあがきはせず、正直に話すのが得策か。
「実は……明日は先約があるんだ」
「へぇ、どんな?」
寸暇も与えてくれない谷口。諦観した俺は、洗いざらい話すことにした。
もうどうにでもなれ、だ。
「ハルヒと二人で行くって約束してるんだよ。
例え向こうで鉢合わせても、悪いがお前らとは別行動になる」
「……………」
「……………」
だがしかし、俺の決死の告白に対する二人のリアクションは、なんとも乏しいものだった。
「えーっとだな。俺、失言しちまったか?」
錯覚に陥る。あちこちから愉しげな談笑が聞こえてくる教室内で、
あたかもこの一角の空気だけが、お通夜のそれに変質してしまったかのような。
「ねぇ谷口。どうやら君の提案は、キョンには無用の代物だったみたいだね」
「……なあ国木田。お前はずっと俺の友達だよな………」
雨霰の冷やかしを覚悟していた俺は、意気消沈した谷口と、それを慰める国木田に声を掛ける術を持たなかった。
食い終わった弁当箱を片付けて、席を立つ。最早ここにいる意味はない。
谷口の口から漏れる呪詛のような恨み言が一過性のものであると信じて、俺は午後の授業に備えることにした。
746 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/07(金) 22:55:10.40 ID:SQ2Iu7xL0
みんないいやつだなww
747 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/07(金) 22:56:03.43 ID:zlLhyFD10
谷口www
768 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 00:01:23.84 ID:J4dircPH0
切れ長の眸子に、懊悩の色が浮かぶ。
退けば死の口に飲み込まれ、待てどもいずれは同じ運命を辿ることとなる。
ならば、残された手段は一つ。口元にあてられていた指先が、
漠然とした不安をを振り切るように「進軍」を命じる。
それは一見、勇猛果敢な強毅の一手のようで―――しかし。
「俺の勝ちだぜ古泉。後はどうあがこうと、お前の王将は詰む」
計算し尽くされた敵陣へと飛び込む、無謀の一手であった。
「おや。確かに詰んでいますね。投了です」
古泉は悔しそうな風もなく、投了を宣言する。こうしてまた、俺の対戦歴に価値のない白星が追加された。
「何度も言ってる気がするが………お前、俺に勝つ気ないだろ」
「いえ、決してそんなことはありませんよ。僕の胸中はいつもあなたへの憧憬と嫉妬でいっぱいです」
なんとも白々しいね。
俺がお前に勝利して快哉を叫べたのは精々最初の一、二回で、その後は勝った気がしないんだよ。
「精進しましょう」
アルカイックスマイルでそう言われてもな。まあいい。
数年後相まみえたときに俺が圧勝しているイメージは想像に難くないが、期待しておくとしよう。
午後の授業とHRを消化しハルヒと共に文芸部室に到着した俺は、現在古泉と将棋に興じている。
だが実際は"興じている"とは言い難い状況であり、古泉には悪いが別のことで時間を潰したい気分だ。
そうだな、たとえば――――
>>773
行動対象指定安価(校内の人間のみ)「 」
771 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 00:04:43.92 ID:PvOu3vs/0
あえて長門
773 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 00:04:53.73 ID:dwO/hJCF0
長門
774 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 00:04:57.02 ID:4j5AJ0Ju0
長門とおしゃべる
775 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 00:05:01.30 ID:hKSRQRgm0
長門
789 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 00:31:01.00 ID:J4dircPH0
最近は何かと忙しく、ほとんど長門に構ってやれなかった。
勿論この「構ってやれなかった」は居丈高な意味ではなく、
自分から他人に接触しようとしない長門に話しかけてやれなかった、という意味だ。
荷物棚からチェス盤を引っ張りだし始めた古泉はどうするかって? 捨て置くに決まってるだろ。
「なあ長門。今、話せるか?」
長門はコクリと数センチだけ頷いて、本の頁から顔を上げた。
読書を中断させられたことを怒っているのか、俺の声に耳を傾けてくれているのかは分からない。
「その本、この前図書館で借りたやつだよな」
「そう」
「もう読み終わりそうだな」
「あと少し」
「どうだ、読書家のお前から見て、それは面白かったか?」
「……わりと」
サクサクと会話は進む。
「その本の続編が出たらしいぜ。知ってたか?」
長門はフリフリと首を振った。ボブショートの麗髪が揺れる。
「もしその本がここにあったら、読みたいか?」
長門は小さく首肯した。それは数ミクロンでも数ナノでもない、確かに視認できる頷きだ。
そしてそれを確認した俺は、満を持して鞄の中から一冊の本を取り出した。
「それは……」
「この前図書館で見掛けてな。借りてきたんだよ」
791 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 00:32:02.31 ID:dwO/hJCF0
長門かわええw
793 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 00:34:05.64 ID:4uLE8qb60
「それでは将棋の次はコレで―――・・・・・ 」
794 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 00:36:41.21 ID:jpXzbRt8O
>>793
泣いた。
808 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 00:56:28.10 ID:J4dircPH0
長門の元に歩み寄り、本を差し出す。
「読み終わったら俺に返してくれればいいからさ」
カーディガンに半分包まれた手が、本を受け取ろうと手を伸ばす。
その時だった。開けていた窓から、一陣の春風が吹き込み――――
パラパラと、長門が読んでいた本の頁を勝手に捲っていく。
なのに長門は頁には委細構わず、受け取った本を手に俯いていた。
「おい長門―――」
慌てて声をかけても、反応はなく。
ただならぬ様子に不安に駆られた俺は、とにかく頁を抑えようとして屈み込み、
「ありがとう」
消え入りそうな長門のお礼を聞いていた。
再び顔を上げた長門と、俺の視線が交錯する。……確かに聞こえたぜ、長門。
「また図書館行くときは遠慮なく誘ってくれ」
最後にそれだけ言い残し、俺は長門の下を離れた。
時間と共に口数が増えているとはいえ、長門の言葉はとても短い。
洗練された言葉といえば聞こえはいいが、必要最低限の文節のみというのはやっぱり味気ない。
だが―――俺は思うのだ。
琥珀色の瞳に滲む1pxの暖色や、空気に溶けてしまいそうなほどに小さなお礼。
長門の感情の機微は、触れにくいからこそ価値があるんじゃないか、ってな。
811 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 00:59:18.19 ID:TEug90YaO
良い話や
812 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 00:59:29.43 ID:LSebyGGEO
長門かわいすぎる
814 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 01:00:07.71 ID:OVEvZWQoO
長門フラグ勃ったんじゃね?
815 名前: ◆.91I5ELxHs [] 投稿日:2007/12/08(土) 01:01:37.48 ID:J4dircPH0
今日はここまで 【三日目 放課後 部室】
どうしようもなく眠いんだ
ちなみに明日はこれても夜の10時になると思う
以下恒例余談
文章の練度と速度、どちらを優先させればいいか、希望があればいってほしい
いよいよ次は四日目突入 楽しみにしてくれると俺も嬉しいんだぜ
816 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 01:02:43.88 ID:mNj2n4B/0
練度
817 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 01:03:21.64 ID:LSebyGGEO
練度でたのむ
825 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 01:18:16.31 ID:w9YgybKYO
乙
今のままでいいだろ
練度も速度も申し分ないんだが
831 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 01:55:55.91 ID:R24lMiA60
あげ
847 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 07:55:29.38 ID:KSlM28HgO
ほ
848 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 08:22:16.75 ID:uKMQjj5N0
も
851 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 09:05:29.03 ID:J4dircPH0
発熱→予定オワタ
といっても寝てるのもあれだから11時くらいから再開します
人集まるといいんだけどねー
ちなみに。
スレ乗っ取ったので声を大にして言えたもんじゃないんだが、
今回のタイトルは「涼宮ハルヒの選択」にしようと考えてたり……どうでしょ?
852 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 09:12:37.67 ID:w9YgybKYO
無理すんなよ……だがwktk
タイトルはそれでいいと思うぜ
865 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 11:02:30.67 ID:J4dircPH0
思わぬ長門の返礼に幸福感に満ち満ちつつ、席に戻る。
テーブルには、一人寂しくパチパチと詰め将棋を嗜んでいる男の姿があった。
その男――古泉だが――は俺を哀切の滲む瞳で一瞥し、
「…………」
無言で駒を進める作業を再開した。なんというか……寂寥感が半端ない。
俺が罪悪感に囚われて声を掛けようとしたその時、
「コホン」
わざとらしい咳払いが聞こえてきた。
「えーっと……今日はみんなにお知らせがあるの」
ハルヒが立ち上がって演説モードになっている。
「明日は特別にお休みにします。各々自由に休日を愉しんでもらって結構よ」
チラリ、と俺を一瞥して、ハルヒはそう宣言した。
そういやこの二人にも明日の活動中止を連絡する必要があったんだよな。
もし忘れていれば、明日長門と古泉は喫茶店で待ち惚けをくうことになっていただろう。
フェミニストにして団長至上主義の古泉は、
「了解しました。僭越ながら、丁度僕も明日は静養したいと考えていまして」
と心にもないであろう返事をする。副団長の鏡だね。
毎週の恒例行事であり、発熱していようと町内探索を敢行するハルヒが
突然理由もなしに活動中止を宣言しても、一切動じない。
867 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 11:05:03.47 ID:YgsulBnzO
はじまた
868 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 11:05:14.23 ID:LSebyGGEO
古泉かわいそうwwww
869 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 11:06:27.45 ID:xWs2i3SjO
古泉wwwww
873 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 11:20:30.55 ID:J4dircPH0
古泉は流し目でこちらに送り、詰め将棋を再開した。
慧眼持ちの古泉のことだ。明日の特別休暇が俺に関係していることは、既に見抜いているのだろう。
「ごめんね。じゃ、そゆことだから」
古泉の了承を受けてハルヒが座る。
こういう場合、長門は基本的に返事を返さない。暗黙の了解というやつだ。
だが―――
「………して?」
今日の長門は、何かが違っていた。恣意的な独断専行を許さぬ鶴の一声。
PCに意識を沈ませていたハルヒが、ぎょっとして長門に視線を向ける。
「……どうして?」
誰が想像できただろう。滅多に語尾に疑問符をつけない長門の問いかけもさることながら、
たった四文字の言葉に激しく動揺しているハルヒを。
「あ、あのね、有希。別に明日の休みに意味はないの。だから有希も気にすること――」
「あなたの言動はとても不自然」
「ぐっ……」
ハルヒが長門にやりこめられている様は見ていて面白い。俺はといえば、古泉と共に傍観に徹している。
「あーもう! どうだっていいじゃない。気まぐれよ、気まぐれ」
「なら質問を変える。明日の行動予定を教えて」
ほう、長門のやつも強気に出たな。
ハルヒも正直に明日のことを話してしまえば楽になれるだろうに。
875 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 11:21:46.95 ID:LSebyGGEO
ちょ…なんかドロドロしてきたな
880 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 11:30:11.29 ID:DhE5DLAC0
長門どうした・・・。だがwktk
882 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 11:32:33.23 ID:J4dircPH0
微温的なハルヒの返答の穴を、長門正確無比な指摘で打ち抜く。
そんなループが5分ほど続き。
困憊したハルヒが、アイコンタクトを送ってきた。翻訳するとこうだ。
"ちょっとキョン! あんた黙って見てないでなんとかしなさいよ!"
んー、どうするかな。こんな長門は初めてだし、もう少し眺めていたいんだが。
百獣の王が愛らしいひよこにぼっこぼこにされてるみたいで微笑ましいしな。
相手が俺なら無理矢理俺の意見をねじ曲げ、
古泉なら華麗にスルーするハルヒも、従順な長門に反旗を翻されると弱い。
ここらで一つ―――
1、助け船を出してやるか
2、ハルヒが根負けするまで眺めていよう
>>890
890 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 11:36:57.34 ID:yctAho950
1
901 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 12:05:25.36 ID:J4dircPH0
助け船を出してやるか。この調子じゃ下校時間まで続きそうだし。
「なあ長門。なんでそんなに拘るんだ?」
間に割って入った俺に、長門は拗ねたように手を握りしめて、
「ただの興味」
「何故ハルヒの予定なんかに興味があるんだ?」
「…………」
長門は答えない。やれやれ、いつから長門は反抗期に突入したんだ。
性格変異を目的とした生命情報素子にでも罹患したのか?
「長門。まあ聞いてくれ」
相変わらず口を閉ざしたままの長門に、持論をぶつけてみる。
「人間誰しも、それぞれ自分だけのプライベートを持ってるんだ」
「…………」
「そんでもって、大抵は本人が許さない限り、それには干渉しちゃいけない決まりになってる」
「…………」
「関心を持つのと、立ち入ることは違う。お前だって自分の行動予定を逐一俺に監視されてちゃイヤだろう?」
「…………」
「だからもうかんべんしてやれ。ハルヒも困ってるしさ」
数秒の沈黙。長門は視線を下げたまま、分かった、と呟いた。
しぶしぶといった風ではあったが、納得してくれたことに違いはない。偉いぞ長門。
俺は無意識の内に手を伸ばし、長門の頭を撫でていた。ぽふぽふとした感触が心地よい。
………あれ? おかしいな。何か、有象無形の刃物が俺の背中に突き刺さってるよ?
902 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 12:07:09.29 ID:LSebyGGEO
キョン次長wwwwwwwwww
903 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 12:07:25.76 ID:yctAho950
アホキョンwwwww
909 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/08(土) 12:17:31.25 ID:J4dircPH0
振り向けば。腕を組み指をトントンとさせているハルヒと目があった。
ジト目怖い。もしかして俺の出した助け船、喫水線下回ってたり?
「あー、まあ納得してくれたみたいで嬉しいぜ」
「……そう」
心なしか嬉しそうな長門を背に、逃げ帰るように定位置に舞い戻る俺。
ハルヒの依頼通りにミッションコンプリートしたってのに、このやるせなさの正体はなんだ?
「意図していないから恐ろしいです